【女子駅伝】新潟北・teamTOMOZO(A)が初優勝 燕は2位 三条は4位

第29回新潟県女子駅伝競走大会

第29回新潟県女子駅伝競走大会(新潟陸上競技協会主催)が11月4日、長岡市営陸上競技場をスタート&ゴールに開催され、新潟北・teamTOMOZO(A)が1時間11分22秒で優勝した。準優勝は燕、3位は帝京長岡A。三条は4位だった。

(投稿/2024年11月12日)

大会には19チームがエントリーして午前9時半に競技場をスタート。トラックを1周と4分の3周して陸上競技場から出て大手大橋を渡り中央図書館までの1区5.12kmを走る。2区はJA越後ながおか栖吉支店前までの2.82km、3区は栖吉町で折り返し再びJA越後ながおか栖吉支店前までの4.73km、アップダウンがある難コース。第3中継点から中央図書館前までの4区2.82km、さらに大手大橋を渡り陸上競技場まで戻る5区4.81km。合計20.3キロで優勝を争った。

今大会は、交通事情の変化や交通規制強化など走者の安全を確保した運営のために、出発時刻を1時間繰り上げて午前9時30分とし、第5区の繰り上げ出発については先頭到着と同時に変更、走路員の増員配置を行なって開催した。

新潟北・teamTOMOZO(A)が優勝

新潟北・teamTOMOZO(A)は1区の福田せりえ選手(新潟明訓高2年)、2区の石川桃子選手(新潟明訓高2年)が区間新の区間賞でタスキをつなぐと3区吉井瑞葵選手(新潟江南高2年)は2位の京長岡Aに4秒差までせまられるがトップを守った。4区の篠澤葉選手(新潟明訓高2年)が区間賞で2位との差を1分以上広げて5区へ。アンカーの高山花帆選手(新潟明訓高3年)は、第5区が先頭到着と同時に繰り上げ出発となったため見た目は後着となったが、総合1位、1時間11分22秒でフィニッシュ。初優勝をした。

総合成績

総合成績、区間賞は以下の通り。

総合成績
順位 チーム名 タイム
優勝 新潟北・teamTOMOZO(A) 1時間11分22秒
準優勝 1時間13分31秒
3位 帝京長岡A 1時間13分38秒
区間賞
区間 記録 選手名 チーム
1区 17分40秒(区間新) 福田せりえ選手 新潟北・teamTOMOZO(A)
2区 9分34秒(区間新) 石川桃子選手 新潟北・teamTOMOZO(A)
3区 15分13秒(区間新) パウリンワンジク選手 帝京長岡A
4区 9分18秒 篠澤葉選手 新潟北・teamTOMOZO(A)
5区 16分22秒(区間新) 橋本和叶選手

第29回新潟県女子駅伝総合成績
総合成績のダウンロード↓

燕は2位

昨年の4位から2つ順位を上げての準優勝。2021年が13位、2022年が12位と順調に成績を伸ばす。
高校・中学駅伝で活躍する選手が揃い「1位」を目標に走った。

1区は3日前の女子県高校駅伝2区で区間3位の細貝唯莉(ゆいり)選手(新潟第一高3年)が6位で2区の妹・細貝芹莉(せり)選手(新潟第一高1年)に姉妹リレー。芹莉選手は区間3位で総合2位に順位を押し上げた。中学生ながら3区、4.73km区間を任された日下部結唯(くさかべゆい)選手(吉田中3年)は粘って区間9位。4区の川崎千羽(ちはね)選手(日本文理高2年)が区間3位。アンカーは女子県高校駅伝1区で2位に1分51秒もの差をつけ14年ぶりに区間記録を更新した橋本和叶(わかな)選手(新潟明訓高3年)。先頭選手から10秒後に繰り上げスタートとなった橋本選手は途中で先頭選手を抜いてトップでゴール。区間賞の走りで総合順位を2位に押し上げた。

橋本選手は「(総合順位は違うが)トップでゴールテープが切れて良かった」「久しぶりに燕チームで走って、貢献する走りができて良かった」と喜んだ。

5区間全部を「高校生のフルメンバーで」のぞむつもりだった燕の田巻真哉監督が掲げた目標は「1位」。「去年の結果から、橋本が(加わって)走ればもう1位は確定だろう」。が、予定していた高校生2人が怪我等で出場できなくなり「代わりに走った3区・日下部選手、4区・川崎選手が頑張ってくれた」。特に高校生の中で4.73km区間を走った日下部が「9位できたのは良かった」、「十分な成績」と評価。

来年に向けては「今回の高校3年生が抜ける。橋本、細貝選手が抜けるのは結構でかい」。中学生の育成は部活動の地域移行やコロナ禍以降、長距離選手が減少していて先が見通せない状況。「来年に関してはまたそのときで組めるメンバーで、順位狙うっていうよりは実力でまずどこら辺まで食らいついていけるのか」と考えている。

三条は4位

昨年の15位から大きく順位を上げ、メダルまであと一歩の4位となった。
切望していた高校生が2人加わり、高速化しているレースに対応。小林杏実(あみ)選手(大島小学校教員 27)がチームをまとめ、大学生の西山愛唯実(あゆみ)選手(金沢大2年)がレースを締め括った。

3年ぶりの出場となった山崎夢夏(ゆめか)選手(新潟明訓高1年)が1区を3位で走り、チームに勢いをもたらす。4年連続出場の2区・小林選手が区間7位、中学1年生から4年連続出場の3区・横山陽春(ひなた)選手(新潟商業高校1年)は区間11位、総合6位。3年連続出場の山嵜美紅(みく)選手(三条第一中3年)が区間6位でアンカーへ。5区の西山選手は区間5位で順位を2つ上げて総合4位、1時間15分53秒でフィニッシュした。

1区を任された山崎選手は「最初から最後まで自分のリズム崩さずに走れた」「(3位で)チームに流れを作れたのですごく嬉しい」。チームは「年齢差もあるけどそんなことを感じないくらい、すごい仲が良くて雰囲気もすごくいいチーム」だと話した。

三条の佐藤美教監督は「いいチームが組めた」。
故障に苦しんでいた山崎夢夏選手が「ようやく復調して久しぶりに戻ってきた」ことで各選手の適正に合わせた編成を組むことができた。

昨年まで3年連続1区(5.12km)を走った小林選手は800mが専門。2.82kmの2区でポテンシャルを発揮した。高校生になって力をつけた横山選手は昨年と同じ3区で1分ほどタイムを縮めた。長身の山嵜美紅選手は上りの2区から下りの4区へ。同じ距離だが昨年は区間19位、今回は区間6位と「期待通り」。800m、1500mで今期自己ベストを出している西山選手が昨年と同じ5区で30秒以上速く走り「順位も2コ上げてくれた」。

大会を振り返って「アクシデントもなく、持っている力をきちんと出し切れた。確実に繋いでくれた」。ポイントとなった区間は?と尋ねると「やっぱり1区。高校生2人の走りが良かった、大きかった」が「西山さんも、小林さんも、みんな良かったです」。

「1桁はいけるんじゃないか」と周囲には控えめに話していたが、狙っていたのは「8位」。その目標を大きく上回る『4位』に『(チームの)みんながよかった!』と喜んだ。来年以降については「もう数年は、今年と同じようなメンバーで組めそう」だが「もっともっと候補選手が集まってきて、その中で切磋琢磨できればもっと上の成績も目指していける」ことを期待している。

第29回新潟県女子駅伝の様子

2024年11月4日(長岡市営陸上競技場・大手大橋付近)

表彰式

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