【陸上】オリンピアンなど日本のトップアスリートが小中学生を直接指導

令和5年度ゆめみらいスポーツ教室(陸上競技)

オリンピックや世界大会など世界を舞台に活躍する陸上の飯塚翔太選手等が小中学生を直接指導する「ゆめみらいスポーツ教室(陸上競技)」が新潟県燕市で開催され、基礎トレーニングや正しいフォームなどを指導した。

子どもたちにトップアスリートの技術を間近で感じ、スポーツにより親しんでもらうために燕市が2023年11月18日・19日に燕市分水総合体育館で開催。18日は午前・午後の二部制で市内中学校陸上部の50人が参加し、19日の午前は市内陸上クラブの小学生47人が指導を受けた。

講師はオリンピアン4人を含む陸上トップアスリートの飯塚翔太選手(32)、ディーン元気選手(31)、佐藤風雅選手(27)、竹内真弥選手(25)、兒玉芽生選手(24)、金井大旺さん(28)の6人が実技講習を行なった。
講師プロフィール

19日は竹内選手、兒玉選手、金井さんが講師を担当。開講式で燕市スポーツ推進室廣瀬雅則室長は「今日は日本のトップアスリートから直接アドバイスをしてもらえる大変貴重な機会。限られた時間だが指導いただいた内容を吸収してこれからの練習や大会でぜひ活かしてください」とあいさつ。金井さんは「今日は陸上教室なので速く走るコツを楽しく、ゲーム形式も含めてやって行きます」と呼びかけて実技講習にに入った。

オリンピアンたちが子供たちを追いかける豪華なオニゴッコのウオーミングアップの後、3人の講師は順番に、走るための基本を身につけるためのドリルを指導。お尻歩きや背中合わせ立ち、腕振りの練習、片足ジャンプ、スキップなどを行なった。金井さんは、肩は動かさないで腕を前後に大きく振ることを意識するよう指導して、スタートが速くなる2つの方法として、前に出す手と足を逆にすること、ちょっと押されたら倒れるくらいギリギリまで前足に体重を乗せ、できる人は前足の踵をほんのちょっと上げることを伝授した。

実技講習終了後に行われた質問コーナーでは、子供の頃からずっと学校や大きい大会で1位でしたか?の質問に金井さんは「オリンピックに出ている選手は小学校の時に1位を取った人がほとんどいない。頑張って中学、高校で伸びていく人がほとんどなので、これから頑張って」とアドバイス。1億円をもらえる代わりに陸上ができなくなるとしたらどうしますか?のビックリな質問に金井さんはちょっと間を置き「引退したので。もしやっていたら、やっぱり陸上を取ります」、竹内選手は「1億円より陸上を取ると思います」、兒玉選手は「オリンピックは1億円より価値があると思うので今は陸上を取ります。でも、お金も大事ですよね!」などと答えた。

閉講式で兒玉選手は「誰かと比べて速いとか遅いとかで自信を失わずに走ることを楽しく続けることを意識して競技を続けてください」と講評。分水ジュニア陸上教室の長澤駿翔(はやと)さんが「ウオーミングアップから速く走るための腕の振り方やスタートのコツまで細かく教えてくださりありがとうございました。この経験を活かして練習を頑張っていきます」とお礼の言葉を述べた後、参加者全員で「ありがとうございました!」と挨拶をして12時頃に講習会を終了した。

ゆめみらいスポーツ教室の様子

2023年11月19日(分水総合体育館)
記念撮影

 

金井大旺さんによるハードルのデモンストレーション

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【竹内真弥選手プロフィール】
所属/ミズノトラッククラブ
1998年10月9日生まれ 大阪府出身
種目/100mハードル、走幅跳
世界ユース2015年コロンビア大会走幅跳代表。
2021年日本選手権、走幅跳3位/100mH4位。
燕市来訪は2回目。
【兒玉芽生選手プロフィール】
所属/ミズノトラッククラブ
1999年6月8日生まれ 大分県出身
種目/100m、200m
東京オリンピック、世界陸上(オレゴン)に出場。
2022年世界陸上4×100mRで日本新記録。
2022年日本選手権で優勝。
【金井大旺氏プロフィール】
所属/ミズノブランドアンバサダー
1995年9月28日生まれ 北海道出身
種目/110mハードル
東京オリンピックで57年ぶりに日本人選手として準決勝進出。世界選手権2019年ドーハ大会日本代表。
2021年織田記念陸上競技大会で13秒16で日本記録樹立(当時)。
燕市来訪は3回目。
【飯塚翔太選手プロフィール】
所属/ミズノトラッククラブ
1991年6月25日生まれ 静岡県出身
種目/短距離(100m・200m)
ロンドン、リオ、東京のオリンピック3大会や世界陸上(モスクワ、ロンドン、ドーハ、オレゴン、ブダペスト)に出場。リオ五輪400mリレーの銀メダルメンバー。
燕市来訪は7回目。
【ディーン元気選手プロフィール】
所属/ミズノトラッククラブ
1991年12月30日生まれ 兵庫県出身
種目/やり投
ロンドンオリンピックや世界陸上(オレゴン、ブダペスト)、アジア大会(杭州)に出場。
2022年、2023年日本選手権で優勝。
【佐藤風雅選手プロフィール】
所属/ミズノトラッククラブ
1996年6月5日生まれ 茨城県出身
種目/400m
世界陸上(オレゴン、ブダペスト)やアジア大会(杭州)に出場。
2022年世界陸上4×400mRでアジア新記録。
2022年日本選手権で優勝。
【ミズノトラッククラブ】
ミズノ株式会社の陸上競技部。在籍選手の活躍による陸上界の活性化、陸上教室などの活動を通じて競技人口の拡大や普及発展に寄与することを目的としたクラブチーム。


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