【駅伝】「新潟市中央」が優勝 「三条市」は12位、「燕市」は21位

第76回新潟県駅伝競走大会

長岡市から新潟市の12区間110.1kmのコースを地域への想い、取り巻く連携・絆をタスキでつなぐ新潟県駅伝競走大会が開催され、「新潟市中央」が5時間47分58秒で2年ぶり3回目の優勝を果たした。「三条市」は6時間4分36秒で12位、「燕市」は6時間19分44秒で21位だった。

第76回新潟県駅伝競走大会(新潟陸上競技協会、新潟日報社、BSN新潟放送など主催)は2023年10月15日午前8時10分、長岡市営陸上競技場をスタート。新潟市陸上競技場までの全12区間110.1kmのコースを25チームがタスキをつないだ。「新潟市中央」は1区を3位で通過すると5区で桑原大地選手が区間賞でトップにに立ちそのまま1位を守り優勝した。準優勝は5時間51分46秒の「上越市」、「佐渡市」が5時間55分40秒で第3位。

「三条市」は総合12位

昨年の19位から7つ順位を上げて総合順位12位。高井滋監督は「二重丸!」と喜び、「各選手が与えられた役割を果たし、県内トップランナーに負けない粘り強い走りでタスキを繋いでくれた」と選手たちを讃えた。タイムも昨年から「約16分短縮」して、6時間4分36秒。7位入賞した71回大会(2018年)の6時間3分18秒に迫った。

1区の安達駿選手(三条高1年)が区間9位の走りで勢いをつける。前日に箱根駅伝予選会を走ったばかりの内田善登選手(信州大1年)が同10位、3区の岡田瑞生選手(西幸)は同2位で総合順位を3位に押し上げた。6区の土田頼選手(栄中央小教)が同5位で順位を2つ上げる。10区、初出場の丸山新太選手(三条栄中2年)が同8位の快走。アンカー渡邊哲也選手(八海醸造)は「トップの新潟中央が入ってきてまもなく渡邊が入ってきて」と高井監督が驚いた同9位。総合12位でフィニッシュした。

今大会は北陸実業団選抜がオープン参加。レース展開が速くなり、繰り上げスタート続出で「タスキがつながらないのでは?」との懸念から「先行逃げ切りで速いランナーを配置」した。区間2位の岡田選手をはじめ、1桁順位の選手が5人おり、「(下位の)20番台がいなかった」ことも好成績につながった。

40代の渋木信寿選手(ホンダカーズ長岡燕三条)、山岸義実選手(皆川農器製造)をはじめ「みんな頑張ってくれた」。3年連続出場が5人、他も経験豊富な選手が揃い選手層に厚みが増してきている。高井監督は、選手・指導者として長年駅伝に関わってきて25回表彰を受けた西山猛彦、佐藤快コーチが「若い選手たちの目標になる」として、チームの雰囲気、つながりを大事にしながら「世代交代も考えた若手の育成を続けていく」と語った。
第76回新潟県駅伝競走大会「三条市」の結果
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「燕市」は総合21位

タイムは12分以上縮めた。しかし総合順位は昨年と変わらずの21位だった。
藤井博史監督は「もう少し上に行けると考えていた」。

1区の高橋比呂弥選手(鹿屋体育大4年)が区間順位11位で2区へつないだ。2・3・4区で下位へ順位を落とすが、5区の丸山翔(かける)選手(日本文理高3年)が同7位で総合順位を3つ上げて16位へ。「おそらく高校1年生年代では県のトップランナー」(藤井監督)と期待する7区・丸山展(のぶ)選手(中越高1年)が同2位の走りで総合順位を13位まで押し上げた。「課題の後半」で順位を落としてしまい8区以降は繰上げスタートに。悲願の初出場を果たしたアンカー斎藤雅樹選手(諏訪東京理科大3年)が総合順位21位、6時間19分44秒でゴールした。

初出場の選手も多く「まだ若いチーム」のレースは「想定通りの走り」(藤井監督)だった。それでも、これまでつながることがなかった7区・新津中継地で「タスキがつながった」。4区の丸山航(わたる)選手(燕中2年)から5区の兄・翔選手へのタスキリレーが実現した。タスキリレーの実現はなかったが、12区の弟・雅樹選手と6区の兄・斎藤和樹選手(長岡技科大大学院2年)も同一大会で走り、「2組の兄弟が走ったチームは他にないと思う」。まだ発展途上の燕チームは「上に上がっていけるチームではない」ので「駅伝を楽しむこと」を掲げている。

OBの松岡竜矢、岸本大紀、笹川洸成選手等が帰省すると練習に参加してくれたり、昨年以上に中学生から一般までが「心を一つに駅伝ができた。世代がつながってきている」と藤井監督は感じている。「今すぐに上位でとはならないが、着実に1年1年上がってきている」と手応えもある。選手層も厚くなりチーム内の競争が生まれていて「その中でしっかり走れる選手を選んで上位に食い込みたい」とし、来年は「15位以内」を目標にあげた。
第76回新潟県駅伝競走大会「燕市」の結果
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[訂正]
本文中で「12区の兄・雅樹選手と6区の弟・斎藤和樹選手」とあるのは「12区の弟・雅樹選手と6区の兄・斎藤和樹選手」の間違いでした。お詫びして訂正いたします。(F-SPO)

第76回新潟県駅伝競走大会の様子

2023年10月15日
三条中継地(三条市役所前)


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