ゆめみらいスポーツ教室(陸上競技)
子どもたちにトップアスリートの技術を間近で感じ、スポーツにより親しんでもらう「ゆめみらいスポーツ教室(陸上競技)」が新潟県燕市で開催され、オリンピックや世界大会など世界を舞台に活躍する陸上の飯塚翔太選手、松下祐樹選手、竹内真弥選手(ミズノトラッククラブ)、金井大旺さん、市川華菜さん(ミズノブランドアンバサダー)が基礎トレーニングや練習方法を指導した。
燕市が昨年まで「ミズノビクトリークリニック」として開催していたものが名前が変わり「ゆめみらいスポーツ教室(陸上競技)」として、2022年11月26日、27日に市内中学校の陸上部や陸上クラブに所属する小学生の合計150人程が参加して分水総合体育館で開催された。
11月26日午後から行われた第二部ではオリンピアン4人を含む陸上トップアスリートの飯塚翔太選手(31)、松下祐樹選手(31)、竹内真弥選手(24)、金井大旺さん(27)、市川華菜さん(31)の5人が講師となり実技講習を行なった。
講師プロフィール ⇒
開講式で燕市の小林靖直教育長は「こんなに豪華な講師の方々が5名も来ていただく教室は滅多にない。世界で活躍する講師の方から沢山の事を吸収してこれからの練習や大会に活かして下さい」と開会の挨拶。
飯塚選手は「本日はいろんな動作をしていきます。いつも以上に一つひとつの動作をしながら自分の中で、今の動きこうだったな、手本を見て自分とどこが違うのか、一つひとつの動作をしながら感じながら、いつも以上に研ぎ澄ませながら繊細に意識をすることでより良い時間になると思います」と練習への取り組み方の意識づけを行なった。
実技講習に入るとまずはウオーミングアップを兼ねた鬼ごっこ。オリンピアンたちが最初にオニとなり、中学生たちを追いかける豪華で贅沢すぎる鬼ごっこだった。
5人の講師が順番にいろいろな練習方法を指導。ストレッチやおしり歩き、腿上げ、片足跳び、スキップ、ピッチの練習などを行なった。飯塚選手は足を上げやすくする練習として両膝をついた状態から片足を上げたり、ジャンプで立ち上ってスタートする練習などを指導。松下選手は「背中が丸まるのが一番良くない」「背中を丸めない!」と注意をしながらいろいろな体制からダッシュをする練習を行った。
実技講習終了後に行われた質問コーナーでは、大会前日の過ごし方、当日のルーティンを教えて下さい、という質問に市川さんは「前日のルーティンはないがよく寝るようにしている。本番はいままでやった事を信じてやるだけ」と答えた。普段やっているストレッチを教えて下さい、という問いに飯塚選手は「足の指を動かす、背中と股関節のストレッチを家で毎日やっている」などと答えた。
閉講式で金井さんは「陸上は1日で足が速くなることはない。今日やったポイントで足りなかったりできなかった事をノートに書いてこれからの冬季練習に役立てて欲しい」と飛躍へのアドバイスをした。吉田中2年生の永井杏奈さんが「やさしくて分かり易い説明でとても勉強になりました。今日学んだことを冬季練習で活かして次の大会で発揮できるように頑張ります」とお礼の言葉を述べた後、参加者全員が起立して「ありがとうございました!」と挨拶をして4時頃に講習会を終了した。
ゆめみらいスポーツ教室の様子
2022年11月26日(分水総合体育館)
竹内真弥選手、金井大旺さんによるハードルのデモンストレーション
【飯塚翔太選手プロフィール】
所属/ミズノトラッククラブ
1991年6月25日生まれ 静岡県出身
種目/短距離(100m・200m)
ロンドン、リオ、東京のオリンピック3大会や世界陸上(モスクワ、ロンドン、ドーハ、オレゴン)に出場。リオ五輪400mリレーの銀メダルメンバー。
燕市来訪は6回目。
【松下祐樹選手プロフィール】
所属/ミズノトラッククラブ
1991年9月9日生まれ 神奈川県出身
種目/400mハードル
リオデジャネイロオリンピック日本代表。世界選手権(北京)で準決勝進出。
燕市来訪は3回目。
【竹内真弥選手プロフィール】
所属/ミズノトラッククラブ
1998年10月9日生まれ 大阪府出身
種目/100mハードル、走幅跳
世界ユース2015年コロンビア大会走幅跳代表。
2021年日本選手権、走幅跳3位/100mH4位。
燕市来訪は初めて。
【金井大旺氏プロフィール】
所属/ミズノブランドアンバサダー
1995年9月28日生まれ 北海道出身
種目/110mハードル
東京オリンピックで57年ぶりに日本人選手として準決勝進出。世界選手権2019年ドーハ大会日本代表。
2021年織田記念陸上競技大会で13秒16で日本記録樹立(当時)。
燕市来訪は2回目。
【市川華菜氏プロフィール】
所属/ミズノブランドアンバサダー
1991年1月14日生まれ 愛知県出身
種目/短距離(100m・200m)
ロンドンオリンピック4×100mR代表。世界陸上(テグ、北京)に出場。世界陸上(北京)で4×400mR予選(第2走者)3分28秒91 組7着(日本新記録)。
燕市来訪は2回目。
【ミズノトラッククラブ】
ミズノ株式会社の陸上競技部。在籍選手の活躍による陸上界の活性化、陸上教室などの活動を通じて競技人口の拡大や普及発展に寄与することを目的としたクラブチーム。
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