【陸上】オリンピアンが一人ひとりにアドバイス

ミズノビクトリークリニック(陸上講習会)

中学生にトップアスリートの技術を間近で感じ、スポーツにより親しんでもらう陸上競技講習会「ミズノビクトリークリニック」が新潟県燕市で開催され、東京2020オリンピックに出場した陸上の飯塚翔太選手、金井大旺選手(ミズノトラッククラブ)が基礎トレーニングや、正しいフォームで効率良く走るための練習方法などについて指導した。


燕市主催のクリニックは2021年11月27日午後1時半から燕市の吉田中学校第一体育館で開催され、市内中学校の陸上部員140人ほどが参加。ミズノトラッククラブ所属の飯塚翔太選手(30)と金井大旺選手(26)のオリンピアン2人から直接指導を受けた。飯塚選手は陸上競技短距離(100m・200m)でロンドン、リオ、東京オリンピック3大会に200mや400mRで出場。リオ五輪のリレーで銀メダルを獲得した。金井選手は110mHで東京五輪やドーハ世界選手権、ジャカルタアジア大会に出場。東京五輪では準決勝まで進んだ。

ウォーミングアップでは、“走る時もジャンプする時もすごく大事”な体幹を鍛える練習やトレーニングとストレッチを組み合わせた練習、股関節の筋肉をほぐし腹の中心から足を動かすために、壁に背中をピタリとつけて足を交互に上げたり、壁に手をついて体を斜めにして膝を上げるトレーニングなどを行った。

後半は短距離専門とハードル専門のグループに分かれて練習を行い、短距離は飯塚選手がスタート練習などを指導をした。ハードルを選んだ10人ほどは金井選手が指導。オリンピアンが一人ひとりにアドバイスするという貴重な時間となった。

クリニック終了後に行われた質問コーナーでは、食生活は?の質問に金井選手が「食事と食事の間を開けすぎると筋分解が起こり筋肉を分解してしまう。脂質を控えめにして食事と食事の間を開けすぎない」ようにしていると答えた。
食べたらいいものはありますか?の問いには、「バランスよく取るのが一番。魚が好きだがいろんな種類を食べる。マグロや鯛、ブリなどいろんな種類」(金井選手)、「食材でいうと牛だったらヒレ、鳥ならササミや胸、魚だったらサーモンや青魚、魚を食べたら肉とかいろんなものを食べる」(飯塚選手)。
大会前に緊張しているときはどうしていますか?には2人とも「緊張はプラスだと思っている」と答え、金井選手は「狙った試合は凄く緊張して2〜3時間しか眠れないことがある。でもそういう時の方が記録が出たりする。日本記録が出た時も3時間位しか眠れなかった。本当に緊張して心臓がバクバクして、でもそういう時の方が記録が出やすい。体が準備されていて緊張は悪いことじゃない」とした。

閉講式で山田公一教育長は「今日、ビクトリークリニックで学んだことを生かして自己ベストを大いに更新してくれることを期待します」とあいさつ。吉田中学校の阿部胡桃さんは「一つ一つのことに対して細かく丁寧に教えていただきわかりやすかったです。今日の教えを生かして来年全国大会に出られるように頑張ります」とお礼の言葉を述べ、クリニックは4時半頃に終了した。

ビクトリークリニックの様子

2021年11月27日(吉田中学校体育館)


金井選手によるハードルのデモンストレーション

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