【オリンピック】コソボの金メダリストとOL交流会 三条のオリンピアン當銘選手も参加

新潟県の三条市は2021年11月3日、ホストタウンとして事前合宿を受け入れたコソボ共和国柔道選手団とのオンライン(OL)交流会を行った。三条市のオリンピアン・當銘孝仁選手も加わってのトークセッションも実施し、普段聞くことのできないオリンピアンや金メダリストの話を聞き、交流をした。


三条市は東京2020オリンピック開催に当たり7月15日~21日までコソボ共和国のホストタウンとして、同国柔道選手団の事前合宿を受け入れた。三条市で合宿を行った5人の選手のうち、ディストリア・クラスニチ選手(女子48kg級)とノラ・ジャコバ選手(女子57kg級)が金メダルを獲得した。

3日午後6時から三条市体育文化会館マルチルームで始まった交流会には、コソボ共和国柔道選手団の選手・コーチ4人とサミ・ウケリ初代大使がリモートで出席、アルバー・メフメティ臨時代理大使と三条市からは滝沢亮三条市長、三条柔道倶楽部の子どもたちや保護者、柔道関係者など50人程が出席した。また、三条市スポーツ協会所属でカヌースプリント競技で東京オリンピックに出場した當銘孝仁選手も参加して柔道選手団とトークセッションを行った。

柔道着姿の滝沢市長は「柔道を愛する三条の子供たちがコソボの皆様と交流できることを本当に楽しみにしていた。子供たちに夢や希望、柔道の素晴らしさを伝えてください」と挨拶。メフメティ氏は「7月の事前合宿は、新型ウイルス感染拡大の中で、最善の努力をして歓迎をしていただいた」、ウケリ氏はコソボ柔道チームの成功は「三条市がホストタウンとして大変な貢献をいただいたからだと聞いていている」と感謝をした。

柔道選手団のドリトン・クカコーチは「三条は心の中にいつもある、また三条に行ってお会いできることを心待ちにしている」、リオ五輪の金メダリスト、マイリンダ・ケルメンディ選手は「私の試合は上手くいかなかったが、チームは2つの金メダルを獲得することができた。大変な成功だった。三条市のおもてなしに大変感謝している」、東京五輪の金メダリスト、ノラ・ジャコバ選手は「事前合宿の時は何も心配することがなく、ただ試合に集中することができた。金メダルを持ち帰ることができたのも皆さんのおかげと感謝している」と述べた。

當銘選手も加わってのトークセッションでは「オリンピアンから学ぶ世界で戦うための心構え」をテーマに話し、選手村の様子を聞いたり、柔道倶楽部の子供達からのどうやって緊張をとるのか?の質問に、ノラ・ジャコバ選手は「最初にウォーミングアップを十分にやって緊張をほぐす」、ケルメンディ選手は「金メダルを取ってからはプレッシャーを凄く感じていて、大きな大会の2、3週間前には他の人には会いたくなくなる」、サンライズレッドの日本代表選手団公式スポーツウェアを着た當銘選手は「あまり緊張をしないが、日本や海外では環境が違いすぎるので、ルーティンにこだわると失敗をすることもあるのでルーティンは持たない」と答えた。

国を代表して戦う思いについて、男子73kg級のアキル・ジャコバ選手は「大きな大会でも自信を持って臨んだ。私自身を証明することを考えていた」、當銘選手は「それまでも日本代表として大会には出ていたが、五輪の試合に出て初めて日の丸を背負った気がした」と心情を吐露した。

次のチャレンジについて當銘選手は「東京五輪で思うような試合ができなかった。パリオリンピックでメダルを取りたい」、ケルメンディ選手は「パリ五輪にはアシスタントコーチとして貢献する。知識や経験を世界中の人と共有をしたい」、アキル・ジャコバ選手は「次のパリ五輪に向けて一生懸命練習をして金メダルを持ち帰りたい」、ノラ・ジャコバ選手は「次のオリンピックにも出場しようと決意をした。もう一つメダルを獲得したい」決意を述べた。

最後に、モニター越しのコソボ柔道選手団と市長や三条柔道倶楽部の子どもたち等で記念撮影をして午後8時頃に終了した。

交流会の様子

2021年11月3日(三条市体育文化会館)


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