【陸上】最後まで一生懸命走って、なんとか抜かせた 飯塚翔太選手 [再掲載]

飯塚翔太選手インタビュー

陸上短距離の飯塚翔太選手は、2020年10月の日本選手権で優勝した200mの決勝レースについて「最後まで一生懸命走って、なんとか抜かせた」と振り返った。 [再掲載]

2020年11月1日、新潟県燕市で開催されたビクトリークリニック・フェニックス600(陸上)に講師として来燕した、リオ五輪陸上400mリレー銀メダリストの飯塚翔太選手(29・ミズノトラッククラブ)にイベント終了後に話を聞いた。

飯塚選手は10月1日〜3日、デンカビッグスワンスタジアム(新潟市)で行われた第104回日本陸上競技選手権大会に出場。200mで2年ぶり4回目の優勝を果たした。日本選手権最終日、最後の決勝種目となった男子200mのレースは小池祐貴(住友電工)選手が先行するが、ラスト30mを切ったところで飯塚選手が先頭に立ち優勝した。

レースを「小池くんが前半から飛ばしてくるというのは想定していた」、「自分としては最後まで一生懸命走ってなんとか抜かせた、というイメージ」と振り返った。

今年の活動については、自粛期間は外に出ず家でちょっとした運動をしたりストレッチをしたり、いろんな人の走りの動画を見たりして過ごし、1ヶ月位してからは芝生の上で週3〜4回くらい練習をした。6月からトラックが使えるようになりそこから1ヶ月半位でやっと上手く走れるようになってきた、と話した。芝生での練習では、不安定なところで走っていたのでバランス感覚が凄く良くなり、トラックに入った時の接地の安定感がでたが「いいところも悪いところもあった」。

今年はセイコーグランプリ、山梨のワールドプライド、日本選手権など5レースに出場。来年の試合は未定だがオリンピック選考会となる6月の日本選手権に向けて仕上げて「得意種目の200mで狙う、100mも出る」。東京オリンピックの出場は標準記録を切った上で日本選手権で優勝すると内定となる。

燕市のイベントには積極的に参加したい

10月の日本選手権は新潟市での開催で、2017年に開催されたミズノビクトリークリニックから4年連続で燕市を訪れている飯塚選手は燕市の印象について「いつも楽しくて、2017年は世界選手権が終わった直後で、モノづくりを体験させていただいて、食器だったり、オリンピックのカトラリーが決まったり、いろいろ関わっている。燕市のイベントには積極的に参加したい」と燕市民にとっては嬉しいコメント。魚好きの飯塚選手は「昨日もお魚をいただいた。日本選手権中もずっと魚を食べていた」と声を弾ませた。


Comments are closed