【カヌー】あと数センチおよばず 當銘選手(三条スポ協)

三条市スポーツ協会所属のカヌートップアスリート・當銘孝仁選手(とうめたかのり・28)は2021年5月5日に行われたカヌースプリントアジア選手権C-2・1000mに出場。0.1秒差で2位となり東京オリンピック出場には手が届かなかった。


アジア大陸予選を兼ねたカヌースプリントアジア選手権が5月5~7日、タイのチョンプリで開催された。當銘選手は高校の後輩・大城海輝選手(三重県カヌー協会)とペアを組みカナディアンペア(C-2)種目に出場した。大会は2020年3月に開催予定が新型ウイルスの影響で延期・中止となり、さらに2021年3月開催予定が5月まで延期されていた。

ここで優勝すれば東京オリンピック出場が決まるC-2・1000mのレースは5日、午前10:10(日本時間午後0:10)スタートの第5レース。イラク、韓国、カザフスタン、日本、ウズベキスタン、タイ、インドネシアの7カ国が出場。
當銘・大城ペアの日本は真ん中の4レーン。

横一線のスタートからインドネシア、タイ、ウズベキスタンが先行。500mで日本はインドネシア、タイ、ウズベキスタンに続いて4位をキープ。残り200mでカザフスタン、ウズベキスタン、日本がトップ争い。最後の100mで日本とカザフスタンが抜け出し、お互いに必死の漕ぎ。実況は「エキサイティング!」を繰り返し、最後はほんの数センチ差のデッドヒートだった。


三条市スポーツ協会の事務局長岩瀬晶伍さんは結果に「とっても残念」と一言。「ああいう、ヒリヒリするレースはあまりない。みてる方は見応えがあるが」。「後半追い上げていくという形」とレース展開は想定通りだと話し、「能力的には(日本もカザフスタンも)ほとんど変わらない」「最後の最後で當銘・大城ペアに勝利の女神が傾かなかった」とした。

今回、當銘選手はペア種目で東京五輪出場を逃したが、シングル種目での五輪出場を目指し5月末に行われる国内選考に向けて次の戦いをはじめる。

カヌースプリントアジア選手権 レース5(C-2・1000m)の結果
順位 タイム
1位 Kazakhstan 03:37.608
2位 日本(當銘・大城ペア) 03:37.780
3位 Uzbekistan 03:41.965
4位 Iraq 04:00.378
5位 Indonesia 04:05.388
6位 Thailand 04:05.410
7位 Republic of Korea 04:06.978

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