令和7年度ゆめみらいスポーツ教室(陸上競技)
オリンピックや世界大会、日本選手権など世界を舞台に活躍する陸上の飯塚翔太選手、佐藤風雅選手、ディーン元気選手、竹内真弥選手、金井大旺氏が小・中学生を直接指導する「ゆめみらいスポーツ教室(陸上競技)」が新潟県燕市で開催され、基礎トレーニングや正しいフォームなどを指導した。
「ゆめみらいスポーツ教室」は子どもたちにトップアスリートの技術を間近で感じ、スポーツにより親しんでもらうために燕市が開催している。陸上競技は2016年から2021年までミズノビクトリークリニックを実施し、2022年からゆめみらいスポーツ教室として行っている。飯塚翔太選手は2017年から毎年来燕している。
令和7年度ゆめみらいスポーツ教室(陸上競技)は11月8日・9日に燕市吉田総合体育館で開催。8日の午後は市内陸上クラブの小学生69人が参加、9日は午前・午後の二部制で未来いきいき地域クラブまたは陸上部に所属している市内の中学生の68人が指導を受けた。
講師はオリンピアン4人を含む陸上トップアスリートの飯塚翔太選手(34)、ディーン元気選手(33)、佐藤風雅選手(29)、竹内真弥選手(27)、金井大旺さん(30)の5人が実技講習を行なった。
講師プロフィール
8日の開講式で佐野大輔燕市長は「世界、国内トップで活躍する豪華な講師の皆さんから来ていただいた。いろんな経験、練習方法を聞いて、これからの陸上競技の活動をしていく糧にしていただき、日本で、世界で羽ばたいていける選手になっていただきたい」と挨拶。飯塚選手は「今日はみんな一緒にたくさん動いていろんな動きをして、競争したり一緒に運動して楽しい時間にしましょう」と呼びかけて実技講習にに入った。
ウオーミングアップは恒例の超豪華な講師陣5人がオニになる贅沢なオニゴッコ。ハードルやコーンの障害物を置いて走る・飛ぶ・くぐる・渡る動きの基礎練習や、両足、片足でジャンプをして歩幅を伸ばす練習を行った。スタート練習では飯塚選手が「後ろ足にほとんど体重が乗っていないくらいギリギリまで前に体重をかける。膝を曲げて、ゴールを見ないで、斜め前を見る」とアドバイスをした。
実技講習終了後に行われた質問コーナーでは、走ってる最中に、考えてることはありますか?の質問に竹内選手は「練習では課題を意識するが、試合では考えている余裕はないので練習してきたことを出すことだけを考えている」、飯塚選手は「走る前に、スタートの目線の位置とか腕振りとか、意識をすることを一個だけ決める。走ってる時は何も考えずに走る」と答えた。トップ選手になるためにどのくらいの努力をしましたか?には、金井氏が「小・中学校の時に、先生から与えられた練習をこれをやれば絶対伸びるんだと信じてやった時に一気に伸びた。先生・コーチに言われた練習を全力でやって欲しい」などとアドバイスをした。
閉講式で分水ジュニア陸上教室の熊倉颯真(そうま)さんが「今日はとても分かりやすい指導ありがとうございました。僕は今後中学に行っても陸上を続ける予定です。今日教えてもらったスタートのやり方を忘れずに頑張ります」とお礼の言葉を述べた後、参加者全員で「ありがとうございました!」と挨拶をして午後3時半頃に講習会を終了した。
ゆめみらいスポーツ教室の様子
2025年11月8日(燕市吉田総合体育館)
記念撮影
開講式
実技講習
デモンストレーション
閉講式
【飯塚翔太選手プロフィール】
所属/ミズノトラッククラブ
1991年6月25日生まれ 静岡県出身
種目/短距離(100m・200m)
ロンドン、リオ、東京、パリのオリンピックに4大会連続出場。世界陸上(モスクワ、ロンドン、ドーハ、オレゴン、ブダペスト、東京)に出場。リオ五輪400mリレーの銀メダルメンバー。
【佐藤風雅選手プロフィール】
所属/ミズノトラッククラブ
1996年6月1日生まれ 茨城県出身
種目/400m
パリオリンピック出場。4×400mRでアジア新記録で6位入賞。
世界陸上(オレゴン、ブダペスト、東京)やアジア大会(杭州)に出場。
2022年世界陸上4×400mRでアジア新記録。
2022・2025年日本選手権で優勝。
【ディーン元気選手プロフィール】
所属/ミズノトラッククラブ
1991年12月30日生まれ 兵庫県出身
種目/やり投
ロンドン、パリのオリンピックや世界陸上(オレゴン、ブダペスト、東京)、アジア大会(杭州)に出場。
2022年、2023年日本選手権で優勝。
【竹内真弥選手プロフィール】
所属/ミズノトラッククラブ
1998年10月9日生まれ 大阪府出身
種目/走幅跳、100mハードル
世界ユース2015年コロンビア大会走幅跳代表。
2023年日本選手権、走幅跳で準優勝。走幅跳で鹿児島国体、佐賀国スポ連覇。
【金井大旺氏プロフィール】
所属/ミズノブランドアンバサダー
1995年9月28日生まれ 北海道出身
種目/110mハードル
東京オリンピックで57年ぶりに日本人選手として準決勝進出。世界選手権2019年ドーハ大会日本代表。
2021年織田記念陸上競技大会で13秒16で日本記録樹立(当時)。
【ミズノトラッククラブ】
ミズノ株式会社の陸上競技部。在籍選手の活躍による陸上界の活性化、陸上教室などの活動を通じて競技人口の拡大や普及発展に寄与することを目的としたクラブチーム。
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