岸本大紀選手を燕市スポーツ大使に任命
新潟県燕市では、スポーツ振興と地域活性化を図るため、スポーツに親しむ市民の象徴的な存在として新設した「燕市スポーツ大使」第1号に、箱根駅伝で活躍した分水中・三条高出身の岸本大紀(22)選手=GMOインターネットグループ陸上部=を任命した。
燕市スポーツ大使は今年度から新たに設置するもので、燕市のPR及びスポーツ振興の象徴的な存在として、スポーツを通じ、市民に夢や感動等を届けてもらうため燕市出身の現役トップアスリートを任命する。
岸本大紀(ひろのり)選手は新潟県燕市の分水中学校、三条高校出身。青山学院大学1年生の時には花の2区を走り、7位で受けたタスキをトップでつなぎ青山学院大学の総合優勝に貢献。3年生の時には補欠登録からエントリー変更で復路7区(小田原ー平塚、21.4km)に起用され、1時間2分39秒の区間賞の走りで総合優勝に貢献した。最終学年となった今年の箱根駅伝は9区(23.1km)で5人を一気に抜き去り、1時間7分27秒の区間賞を獲得するなど活躍をした。4月からGMOインターネットグループに入社し陸上部に所属している。
任命式は2023年8月23日午前10時から燕市役所で行われ、鈴木力燕市長から任命書、名刺、タスキが岸本選手に手渡された。
鈴木市長は、「箱根駅伝で大活躍し市民に感動を与えてくれた。これから社会人としてますます飛躍をする、その活躍する姿がこれからの子供たちに夢を与えて、挑戦することに結びついたら嬉しい」とあいさつ。元旦のニューイヤー駅伝(全日本実業団対抗駅伝競走大会)での活躍を期待した。
岸本選手は、GMO陸上部で競技を続け順調に練習をしていることを報告し「直近の目標はニューイヤー駅伝で、そこで活躍をして自分の走りを出すことが燕市スポーツ大使の仕事だと思っているので、そこでしっかりと走って燕市をアピールしたい」と抱負を述べ、「ゆくゆくはマラソンでオリンピックに出場したい。応援をよろしくお願いいたします」と目標を話した。
メデイアから、マラソンへの挑戦はいつ?と尋ねられると「ロサンゼルスオリンピックが年齢的にもキャリア的にも一番のベストパフォーマンスが出せるところだと考えている」(岸本選手)、今の課題は?の質問に「大学4年間で多く怪我をした、1年間を通して練習を継続することができなかった。そこが1番の課題。自分の特性上、練習を継続すればどこまでも伸びていくと思っている。まずは怪我なく1年間を通して練習をすること」だと答えた。
ニューイヤー駅伝では、「GMO陸上部は大迫傑(すぐる)さんなど戦力は充実している。みんなが万全の状態で挑めば優勝も見えてくる」と、優勝の期待もできそう。
鈴木市長は「日程調整がかなえば、次の燕さくらマラソン大会には出場してもらいたい」とリクエストした。
任命式の様子
2023年8月23日(燕市役所)
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