パドルスポーツフェスタ
2024年のパリ五輪出場を目指しプロアスリートとして新潟県三条市を拠点に活動するカヌースプリント日本代表・當銘孝仁選手(とうめたかのり・29)=アーネスト(株)=を応援し、パドルスポーツを体験するイベント「パドルスポーツフェスタ」が2022年9月4日に三条市水防学習館で開催され、大勢の市民が訪れカヌーやSUPなどの体験を楽しんだ。
「パドルスポーツフェスタ」はレジャーカヌー、SUP、ラフティング、競技用カヌーのパドルスポーツの体験をしてもらい、4月からアーネスト株式会社(新潟県三条市福島新田)所属となりプロアスリートとして活動を始め、2024年のパリ五輪出場を目指す當銘選手を応援し、触れ合ってもらうイベント。三条市と一般社団法人三条市スポーツ協会が主催した。
9月に入ったが強い夏の日が差し、最高気温が32.4度(アメダス)になった4日、体験会には次々と人が押し寄せ、定員となる回も出た。申し込みを済ませた人はライフジャケットを着けて準備し、時間になると次々にカヌーやSUP(スタンドアップパドリング)、ラフティングボートなどに乗り込んで水上アクティビティを楽しんだ。
これまで2、3回カヌー体験の経験がある三条市内の小学5年生の男の子は、今回初めて競技用カヌーに挑戦。何回か転覆したがだんだんとパドルを漕いで前に進めるようになり、サポートをしていた元日本代表選手からも“上手”と声を掛けられるほど。男の子は「バランスがとりにくかった。難しかった」と話したが、「また、乗ってみたい」と、楽しそうだった。
会場では當銘選手の活動をサポートする「支援募金」を1口500円で募り、協力してくれた人には、鹿番長と八木ヶ鼻がデザインされたオリジナルTシャツを進呈。Tシャツを受け取ると、當銘選手からサインをもらい一緒にカメラにおさまっていた。
分水高、万代高のカヌー部員等30人が参加して當銘選手応援イベント「エキシビジョンSUPレース」も行われた。予選からヒートアップしたレースは、競技カヌーの経験者ばかりだがSUPはほとんど素人。當銘選手も直線は速いが、折り返しターンで苦戦して総合7位。優勝はカヌースラローム元U23日本代表の佐伯雄太郎さんがアウトドア用品総合ブランド会社に勤務する強みを活かして初代王者に輝いた。
[エキシビジョンSUPレース成績]
優勝 佐伯雄太郎さん
準優勝 高橋駿哉さん
3位 中澤雅幸さん
大勢の来場があったことに當銘選手は「盛り上がってよかった」と胸を撫で下ろし「カヌーも自分も知ってもらうきっかけになる。いろんなものがつながって欲しい」と願っていた。
當銘選手は9月7日から始まるカヌースプリントの日本最高峰の大会「日本選手権大会令和4年度日本カヌースプリント選手権大会」に挑むために、イベントが終了次第、石川県小松市に向かった。
パドルスポーツフェスタの様子
2022年9月4日(三条市水防学習館(信濃川船着場))
エキシビジョンSUPレース
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