【駅伝】青学大・岸本大紀選手(燕市出身)が箱根駅伝総合優勝を燕市長に2度目の報告

岸本大紀選手に2回目の「燕大賞」

第98回東京箱根間往復大学駅伝競走で、復路7区を区間賞で快走し青山学院大学の総合優勝に貢献した岸本大紀(21)選手が2022年2月24日、鈴木力燕市長を表敬訪問し結果を報告した。鈴木市長からは2回目の燕大賞が授与された。


岸本大紀(ひろのり)選手は新潟県燕市の分水中学校、三条高校出身で青山学院大学陸上競技部(長距離ブロック)に所属する3年生。1月2日・3日に開催された箱根駅伝で補欠登録からエントリー変更で復路7区(小田原ー平塚、21.4km)に起用され、1時間2分39秒の区間賞の走りで総合優勝に貢献した。

青山学院大学は3区でトップに立つと、往路107.5kmを5時間22分6秒で優勝。復路(109.6km)も一度もトップを明け渡すことなく5時間21分36秒の新記録で優勝。総合成績も10時間43分42秒の新記録で2年ぶり6回目の総合優勝を果たした。

岸本選手は2年前の1年生の時には各大学のエースが揃う「花の2区」を走り、7位で受けたタスキをトップでつなぎ青山学院大学の総合優勝に貢献した。その時にも鈴木市長を表敬しており今回で2度目の表敬訪問となった。

白の上衣に緑のパンツの大学公式ウィンドブレーカー姿の岸本選手は燕市役所会議室で鈴木市長に結果を報告。鈴木市長からは2回目の燕大賞が授与され、記念品として冷たいものを注ぐと絵が浮き出てくる燕製品のぐい呑みを贈呈した。

鈴木市長が1年生の時と今回3年生の時と優勝の味わいの違いは?と尋ねると、岸本選手は「1年生の時は先輩について行くだけで気持ちよく走ることができた。今回は上級生として後輩に姿を見せていく立場。結果を出さなければいけないというプレッシャーの中で、優勝することができ、自分としての成長があった」と話し、来年の箱根駅伝でも結果を残し、実業団に入り「マラソンで世界を目指していけるような選手になりたい」と述べた。

続いて行われた報道陣の取材で岸本選手は、2年生の時に怪我があり、全日本大学駅伝が終わって11月すぎに疲労骨折してしまったが箱根駅伝の「スタートラインに立つことができ、最低限の区間賞の走りができた」「もっと練習ができていればもっともっと結果を出すことができたのでは、という手応えがあった」と話した。今後については「箱根駅伝で優勝するために1年間怪我なく練習をしていくこと」とし、マラソンについては「箱根直前の怪我もあり練習を積んでない状況でフルマラソンを走ることは体へのダメージが大きくなるので、今年は断念して1年間練習して来年に」挑戦することを考えている。卒業後は実業団に進み「マラソンで世界を目指せる選手になりたい」と目標を語った。

応援してくれている燕市民には「応援が自分の原動力。結果で返せるように頑張っていきたい」、子供達へは「大きな目標で厳しいと思うこともあると思うが『努力は裏切らない!』」とメッセージを贈った。

岸本選手が小学3年生から6年生まで在籍していた分水ジュニア陸上クラブで指導をした、燕市スポーツ協会の丹治えつこさんは「(大学)1年目の時は初めて走るので親心で心配だった。今回は怪我をしていたが本人は大丈夫と言っていたので安心して見ていた」と話し、この活躍については「優勝に貢献できたことは私も嬉しい」と喜んだ。

22日に帰省した岸本選手は実家で大好きなミートソースパスタを食べたり、のんびり過ごした。25日に東京に戻り、3月13日に行われる日本学生ハーフマラソン選手権に向けて練習を開始する。

表敬訪問の様子
2022年2月24日(燕市役所)

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