【カヌー】オリンピアン・當銘選手(三条スポ協)が万代高カヌー部をマンツーマンで指導

東京オリンピックのカヌースプリント競技に出場した當銘孝仁選手(とうめたかのり・28)=三条市スポーツ協会=が、インターハイを控えた万代高校端艇部(カヌー部)の選手らを指導した。

2021年8月12日、當銘選手は8月17日から始まるインターハイを前に、新潟市立万代高校(渡辺富男校長)カヌー部が練習を行う通船川河口の森(新潟市東区榎町)を訪れ、カナディアン種目の選手たちにパドルの漕ぎ方などを一人ひとりに指導した。

1〜3年生の男子8人、女子12人、計20人の部員を前に當銘選手は「みんなの応援メッセージを見て頑張れました」とお礼を述べ、指導はカナディアンを中心になるが「カヤックの人も漕ぎ方以外で聞きたいことがあれば積極的に聞きに来てください」とあいさつをした。

カナディアンの選手7人に、船着場の上でパドルを漕いでもらい一人ひとりの技術を確認すると「全体的にキャッチのポイントとフィニッシュがあまりよくない」として、陸上で技術指導をした。當銘選手は「前に進む効率を上げるには艇のエネルギーを前に持っていく。そのためには下が固まっていて艇と一体化している方がいい」、「キャッチは刺すイメージがあるがどちらかというと回して入っていく。水泳でいうバタフライみたいなイメージ」などと話し、「もう少し肘を柔らかく、巻く動作が艇の底をかき回すイメージ」などと具体的な動きの説明をした。その後、艇に乗り込み水上に出て実際の動きを確認した。

女子カナディアンシングルでインターハイに出場する長井未亜(みあ・2年)さんは、オリンピックでの當銘選手の試合を見て「漕いでいる姿がかっこよくて、勇気をもらった」、マンツーマンの指導をしてもらい「女子だから体をもっと前に出して深く」とアドバイスされた。言われた事をやってみると「力は入っていたが楽に(漕ぐことが)できた」と合点した。

當銘選手は練習終了後に報道陣の取材に対応。
高校生達に「世界にいって感じていること」を伝えた、「普段、自分がやっている最先端のことを身近に感じてもらえたのはよかった」。出場したオリンピックについて、無観客で大きい大会とは感じなかった「できれば有観客で感じたかった」とし、準々決勝で敗退した試合については「自分の中で一番良くないレースをした」、「準備段階ではかなりいい手応えだった。なぜ試合でできなかったのか、自分でもよくわからない」、「前日の練習でもかなりいいタイム」が出ていて自分でも期するところがあったが「なぜか本番でうまくいかずに、自分の状態にあったレースができなかったことが悔しい」とした。

今後の目標は?の質問に、現役を続けるのか、退くのかは明言せず、「環境面をもっと良くしていかないと第一線でメダルを取るのは難しい」として、「県内の企業の方々にぜひ応援をして欲しい」とスポンサードを求めた。「5秒応援動画」など三条からの声援が「すごい盛り上げてくれたので凄い元気になった」と感謝した。

万代高カヌー部の練習の様子

2021年8月12日(通船川河口の森)

報道陣の取材に答える當銘孝仁選手

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