【水泳】オリンピアン渡辺一平選手が燕市の小中学生を直接指導 スイムリレーで世界6位の迫力の平泳ぎを見せるも届かず

令和6年度ゆめみらいスポーツ教室(水泳)

リオ、パリ五輪競泳男子200m平泳ぎ6位入賞、世界水泳選手権大会メダリストの渡辺一平選手(トヨタ自動車)が小中学生を直接指導する「ゆめみらいスポーツ教室(水泳)」が新潟県燕市で開催され、基礎トレーニングや正しいフォームで効率的に泳ぐための練習方法などを指導した。

(投稿/2025年1月22日)

子どもたちにトップアスリートの技術を間近で感じ、スポーツにより親しんでもらうために燕市が1月19日にビジョンよしだ(燕市吉田トレーニングセンター)で開催。教室は2部制で行われ市内の中学生と小学校4〜6年生の60人程が参加し指導を受けた。

渡辺一平(いっぺい)選手(28)は1997年3月18日生まれ 大分県出身。競泳(平泳ぎ)日本代表。2016年リオ、2024年パリオリンピック200m平泳ぎで6位入賞。2017・2019年世界選手権銅メダル。2023年日本選手権100m・200m優勝。2023年ジャパンオープン200mでも優勝を果たした。

小学生が対象の第2部開講式で燕市の小林靖直教育長は「(渡辺選手は)昨年のパリオリンピック男子200m平泳ぎで決勝で6位。世界中で6番目に速い選手。世界選手権でもメダルを取っている日本のスイマーの第一人者。現役バリバリのオリンピアン。その方が皆さんのために燕市に来てくれた。たくさんのことを学んで吸収して今日からの練習に、あるいは大会に活かしてほしい」とあいさつ。
渡辺選手は、小学校5年生のときに北島康介さんのイベントに参加したことを話して「今では北島さんから話しかけてもらえるような関係になった。この中からオリンピック選手が出てくるかもしれない。短い時間だが世界の泳ぎを体感してください」と呼びかけて実技指導を行った。

準備運動をしてプールへ。ゆっくりと50mを4本泳いでアップ。ビート板やプルブイを使ってキック、腕の使いかたの練習、25mのスイムトレーニングを6本。
両手と両足を伸ばし水の抵抗を最小限にする姿勢のストリームラインで壁を蹴ってどこまで行けるかを競争。手本を見せた渡辺選手は18mくらいだったが、そこまでいけた選手はいなかった。

ビート板を使った25mリレー、プルブイの25mリレーを行った後にスイムでリレー。
タイム順にチーム分けをした7チームに渡辺選手や指導者も加わっての競争でレースは白熱。大歓声の中、7レーンのアンカー渡辺選手が世界6位の平泳ぎで物凄い追い上げを見せたが僅かに届かず、1レーンのチームが勝利した。優勝した1レーンの選手たちにはサイン入りのグッズがプレゼントされた。

実技講習終了後に行われた質問コーナーでは、平泳ぎが早くなるコツは?の質問に「平泳ぎは4種目の中で抵抗が多く、一番難しい種目。僕はそこに惹かれた。身長があまり大きくない北島康介さんが抵抗を減らすテクニックと世界一のストリームラインの2つで世界一になった、そこが平泳ぎの魅力。楽に速く泳ぐことを考えながらやってみて」とアドバイス。

平泳ぎの練習でコーチに腰を上げて泳げと言われる、どうやったら腰を上げて泳げるようになりますか?には、「平泳ぎは腰が上がると水面に近いところを泳げる。ボディポジションが高いと上下動が少なくなる。腰を上げるイメージを持ちながらプルブイのトレーニングをすると改善できる」。呼吸(の回数)を多くしないためにはどうすればいいですか?には、「アップの後とかに50mノー呼吸の練習をしている。楽にエネルギーを使わずに早く泳ぐっていうのを意識すると呼吸(回数)は減らせる」。

タイムが速くならないときに一番やった練習は何ですか?の問いには、「かき数を減らす。普段、たとえば25mを10掻きで泳いでる。それを9掻きで同じタイムでいくようチャレンジするといい」などと答えた。

閉講式で渡辺選手は「みんなは泳ぐのが楽しくて水泳をはじめたと思う。タイムが伸びない時につらいっていうふうに思わなくて、ただ水泳を楽しめる場所でいい。僕も日本代表になって世界一になりたいけど、日本代表にならなきゃって思うんじゃなくて、ただ純粋に水泳という種目を楽しんでいきたい」と講評を述べた。

参加者を代表してトライ水泳教室の芦田光選手(吉田北小6年)が「今日は短い時間でしたけどありがとうございました。これを次の水泳の時間に活かしていきたいです」とお礼の言葉を述べて講習会は終了した。

ゆめみらいスポーツ教室(水泳)の様子

2025年1月19日(ビジョンよしだ)
記念撮影

渡辺一平選手のデモンストレーション

 

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