女子走高跳全国中学1年生の歴代最高記録を更新した第一中学校1年の南雲愛(なぐもあい)さんと、高円宮杯第76回全日本中学校英語弁論大会新潟県大会で最優秀賞を受賞した第二中学校3年の珊瑚希空(さんごのあ)さんが11月13日、滝沢亮三条市長を表敬訪問した。
南雲さんは、9月16日に長岡市営陸上競技場で行われた中越地区中学校記録会女子走高跳で中1最高の1m63に成功。1981年に横沢美貴さん(坂井輪・新潟)がマークした1m61を43年ぶりに更新した。
三条市陸上競技協会のクラブチーム「三条ジュニア」で小学2年生から陸上を始めて短距離を専門に行なってきたが、2年前に指導者の勧めで走高跳にも挑戦。7月21日に新発田市の五十公野公園陸上競技場で行われた第72回新潟県中学校陸上競技大会女子走高跳で1m60で優勝。全中参加標準記録もクリアして全中出場権を獲得。8月6日、デンカビッグスワンスタジアムでの第45回北信越中学校総合競技大会では自己ベストを1センチ更新する1m61で優勝した。
8月18日の全国中学校体育大会(全中)陸上競技女子走高跳では1m57で17位だった。
珊瑚さんは、9月20日に新潟市万代市民会館で行われた高円宮杯第76回全日本中学校英語弁論大会新潟県予選に出場。「美容外科医 私の将来の夢の利用機会について」でスピーチをして最優秀賞を受賞し、11月28日に東京都の赤坂区民ホールで行われる同弁論大会中央大会に出場をする。
南雲さんと珊瑚さんは一中の田村和弘校長、二中の佐藤勝志校長や保護者とともに午後4時45分頃、市長室に滝沢市長を訪問。
南雲さんは、記録更新をした記録会では「跳躍の1本1本を足の引き上げなどを意識して集中して跳ぶことができた」、オフシーズンには「課題をもう一度振り返り、来年は175センチ以上跳べるように鍛え直したい」。全中では1m75を跳んでいる人が沢山いて「最終的には(新潟市出身の佐藤恵さんの記録)187センチを塗り替えたい」「将来的にはオリンピック」と目標を上げた。
珊瑚さんは「当日を迎えるまではALTの先生や英語科の教科担当の先生の支えもあり、何度も練習を重ねて自信を持って県予選に臨むことができた」、「全国大会では勝ち負けだけにこだわらず、スピーチを楽しむことや、自分の思いを聞き手の皆さんに伝えることを第一に考えて、これまで努力してきた成果を120%発揮できるよう頑張ってきます」と報告すると、市長は「お二人の結果もそうですし、お二人のお話も素晴らしい」と褒め称えた。
田村校長が「来年、沖縄で全中(全国中学校体育大会)がある」と話を振ると市長は「いいですねぇ、私も応援に行きましょうか」。佐藤校長は生徒会長をしている珊瑚さんについて「いつも元気よく、朝会で大きな声で挨拶してくれる」、コンテストでは「表情、表現力豊かに話をしていた」と強調した。
珊瑚さんが英語で自己紹介をすると市長は「二人とも素晴らしいとしか言いようがないですね。楽しみですねぇ、夢が膨らみます」と感嘆の言葉しか出てこなかった。
F-SPOの取材に南雲さんは、身長が164センチに伸びたが「特に問題なく競技は行えている」。1m63を跳んだ試技では腿裏が触れて失敗したか?と思ったが「(バーが)残った」。当日は「体が軽くて、コンディションは良かった。足の引き上げを跳ぶ直前までイメージしてから跳んだのが良かったと思う」。この1年間で28cmも記録を更新したことについては「小学校の時は「はさみ跳び」で跳んでいた。中学生になってから「背面跳び」に変えた。そこで記録がグンと伸びた」。冬には腿の振り上げを強くするための筋肉の強化や背筋を鍛えてオンシーズンに備える。
表敬訪問の様子
2024年11月13日(三条市役所)
南雲愛選手の跳躍(第64回燕市陸上競技選手権大会/2024年6月8日)
中学共通女子走高跳 1m50の記録で優勝
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