第10回宇津木杯中学生女子ソフトボール燕市大会
第10回宇津木杯中学生女子ソフトボール燕市大会(燕市スポーツ協会・ミズノグループ主催)が9月16日、新潟県燕市のスポーツランド燕で開催され、新潟市の下山中学校が優勝した。北京オリンピック金メダリストの坂井寛子さんによるクリニックや講演会も開催された。
宇津木杯はシドニーオリンピック銀メダル、アテネ五輪銅メダルを獲得した元女子ソフトボール日本代表チーム監督の宇津木妙子氏が、全国にソフトボールを普及させたいという熱い想いでカップを寄贈して全国各地で大会が開催されている。
2014年に燕市で開催されたミズノビクトリークリニックで宇津木氏が指導。2015年、同氏による講演会が燕市で開催された際に同氏から、宇津木杯を燕市でやって欲しい、と申し入れがあり、優勝、準優勝カップの寄贈を受け燕市大会がスタートした。
坂井寛子さんは1978年11月3日生まれ、石川県金沢市出身。金沢高校を卒業後、日本女子ソフトボールリーグ一部で投手として活躍。2004年のアテネオリンピックで3試合に登板し、二完封を含む無失点で銅メダルを獲得。2008年の北京五輪では3勝0敗で金メダル獲得。現在はソフトボールの普及と後進の指導をしている。
大会は9月15日に予定していたが天気が大きく崩れる予報のため予備日の16日に順延して開催した。
開会式で一般財団法人燕市スポーツ協会の田辺良文会長は「坂井さんをお迎えしての一日は、皆さんにとって嬉しいことでもあり、大変な緊張の中での一日だと思うが、どうか有意義な一日になりますよう、将来の坂井さんを目指して頑張っていただきたい」と挨拶。燕市の小林靖直教育長は「午後の坂井寛子さんのクリニックでは技術だけでなく、練習や試合にのぞむ姿勢などを学んでほしい」と述べた。
坂井寛子さんは雨で順延したことについて「こうしてスライドして大会ができたことは当たり前のことではない。たくさんの人に動いてもらって、こんな素晴らしい球場でできることに感謝」して、試合では「できないことを考えるんじゃなくて、できたことがいくつ増えたかを考えながら、楽しんでソフトボールをしてほしい」と呼びかけた。
長岡市立南中学校の由本琉唯(よしもとるい)キャプテンが「私たち選手一同はスポーツマンシップにのっとり、正々堂々とプレイすることを誓います」と選手宣誓をした。
出場チーム
燕市には中学生女子チームがないため、新潟県中学校体育連盟を通して県内の中学生女子チームを対象に参加チームを募集。県央地区にはチームがなく、新潟市、長岡市、上越市、阿賀町の合同チームを含む5チームが出場してトーナメント戦で優勝を争った。
出場チームは以下の通り。
▽坂井輪中学校(新潟市) ▽東石山中学校・南中学校・阿賀津川中学校(新潟市、長岡市、阿賀町) ▽木戸中学校(新潟市) ▽下山中学校(新潟市) ▽城西中学校・春日中学校(上越市)
大会は3年生が引退した後の新人戦となり指導者は経験の少ない選手たちに「転がったらGOだよ」「スタート準備」「あわてないよ」「カウント頭に入れて」などとベンチから声をかけていた。
優勝は新潟市の下山中学校。大会成績は以下の通り。
成績 | チーム |
優勝 | 下山中学校(新潟市) |
2位 | 東石山中学校・南中学校・阿賀津川中学校(新潟市、長岡市、阿賀町) |
3位 | 城西中学校・春日中学校(上越市) |
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午後からは中学生選抜チーム対レディースチームのイベント試合や坂井寛子さんのクリニック、講演会が行われた。
第10回宇津木杯中学生女子ソフトボール燕市大会の様子
2024年9月16日(スポーツランド燕)
開会式
1回戦|木戸中vs下山中
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