スポーツリズムトレーニング指導者研修会
リズムからアプローチするまったく新しいトレーニング「スポーツリズムトレーニング指導者研修会」が開催され、スポーツ指導者等がリズム感を養うトレーニング方法を学んだ。
研修会は一般社団法人三条市スポーツ協会(中條耕太郎会長)と三条市スポーツ少年団(芳竹良明本部長)が主催し、30人程のスポーツ指導者等が参加して5月11日午後1時〜3時、新潟県三条市の栄体育館アリーナで実施された。
リズムトレーニングは「リズム感」を高めることで運動能力を向上させる全く新しいトレーニング。一般社団法人スポーツリズムトレーニング協会(略称STAR)=岡山県津山市=の津田幸保代表理事が開発をした。多くの幼稚園・小学校で取り入れられ、NHKEテレの「Eダンスアカデミー」等のメディアにも取り上げられたり、プロ野球の横浜DeNAベイスターズやスポーツチーム・選手がウォーミングアップとして取り入れている。
三条市スポーツ協会のスタッフがライセンス取得のために受講したところ「もうすごく楽しくて!」とはまり、やってみると「リズム感が変わり運動能力が格段にアップする感じ」で「こんな楽しいことで運動能力も上がるんだったらスポーツ少年団とかの練習の一環で取り入れてもらえたらいろんなものが変わるんじゃないか」と指導者研修会のプログラムとして開催することにした。
講師は、福島県内を中心に、スポーツ少年団から高校までリズムトレーニングの指導をしているSTAR認定インストラクターの中島恵子氏。中島氏は、「子供の頃、スポーツは形から教わった。同じ様に教えるのに、運動神経いいねという子と、そうじゃない子がいるがその差はなんだろう?その要因の一つがリズム感だと思う」と話し、動きの中の“キレ”や強弱をどうやって教えるか?その子にどうやったら伝わるのか?「それを教えるのがこのリズムトレーニング」だとし、参加者から体験をしてもらった。
BPM(曲のテンポを表す単位)120〜130の音楽を流しながらアリーナに並べられた長さ6メートルほどの黒い“ライン”を使って、ジャンプをしながら両手で頭、肩を叩き、手を打つ。ラインをまたぎながら両足跳びで前に進む。後ろ向きで進む。足を交互にしながら横向きで進む。足をクロスさせながら前に進む。など基本的な動き・ステップを手の動きも加えながら行うと難易度が上がり、参加者の中には「うまくいかない」と首を傾げながらジャンプをしたり、足の動きに意識がいくと手がおろそかになったりした。
中島氏は、音楽に合わせてジャンプをしながら体の強弱を意識して“キレ”や俊敏さを身につけてもらうのがリズムトレーニング。まず音に合わせて正確にジャンプをする、ズレた時に気付けることが大事。センスのいい子は、自分のリズムも持っているけど他の人のリズムに合わせるのも上手「だからセンスがいい」と説明。
トップ選手でもここではできない選手がいる。競技中に無意識にはできるが、意識してやらせるとできないことがあり、その無意識にやってたことを意識化させて、何回も何回もやって意識して意識して意識して、無意識にできるとこまで落とし込んでいくと、自由に体が反応するようになる、というのがリズムトレーニング。
最後のドリルはラインに並んだ3〜4人でグループを作り、“タンタンタタン”のリズムで、手で足を触る動き。ラインごとにリズムに合わせて動きを揃える練習をしてからトライした。
参加者たちは「リズムがわかっているのに体が動かない」「裏のリズムができない」「楽しかった」などと言いながら、音楽を取り入れてリズム感を養うトレーニングを楽しんでいた。
スポーツリズムトレーニング指導者研修会の様子
2024年5月11日(三条市栄体育館)
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