U20日本選手権200m・国スポ100mを制覇! 秋澤理沙選手
9月のU20日本選手権女子200m、10月の第79回国民スポーツ大会少年女子A100mで優勝した秋澤理沙(18)選手が10月11日、退任間近の鈴木力燕市長を表敬訪問し4回目の日本一を報告した。
秋澤選手(東京学館新潟高校3年)は、燕市吉田中の2年生の時に全国中学校体育大会陸上競技大会(全中陸上)女子200mを制覇。昨年は全国高等学校総合体育大会(インターハイ)陸上競技女子200mでも優勝。中学、高校年代で日本一となり、さらにことし、U20日本選手権女子200m、国スポ2025の少年女子A100mでも頂点に立ち、4回目の日本一に輝いた。
これまで何回か面会してきた鈴木市長の退任前にぜひ4回目の日本一を報告したいと表敬を希望したところ、市長も「是非に」と応じ、10月11日午前11時40分頃、秋澤選手と母の絵里さんが待つ吉田産業会館応接室に燕市美術展覧会授賞式を終えた市長が飛び込んできた。
鈴木市長は会う早々「ささやかなプレゼント」「できたてほやほや」と、燕市が合併20周年で製作した、絵本作家の黒井健氏がデザインした「つばめトランプ」を贈呈し、「大学の合宿や寮で、ババ抜きとかやって盛り上がっている写真をインスタであげてもらえれば」と要望。
あらためて市長は「中学時代から日本一になって、怪我で不本意なシーズンもあったが最後立派な大会で優勝してくれて本当に嬉しい。ぜひ次は、大学で日本一になって、オリンピックに出場できるように燕市を上げて応援します」と激励。
秋澤選手は「今回、燕市の皆様に優勝の報告を届けられたことは本当に嬉しい。まだまだここに満足せずに日本を背負って世界で戦える、そんな選手になりたいと思います」と決意を表明した。
表敬後の取材対応で秋澤選手は「来年は大学生になって違う環境になる。そこでもしっかりけがをせずに日本一を狙って、将来的には日本を背負える世界で戦える、そんな選手になりたい」と抱負を述べた。
2025年シーズンでインターハイ女子200mの連覇を狙った秋澤選手は高校総体地区大会後の練習中に足を痛め、6月の県高校総体は「ほとんどぶっつけ本番」で臨みながら連覇。同月の北信越高校総体はリレーで足を痛め、個人種目の200mは召集が始まる直前に出場を回避。インターハイ連覇を諦めざるをえなかった。
故障明けの復帰戦は8月の日本グランプリシリーズ。女子200mで予選24秒31、決勝24秒05で3位。「すごい不安もあったが、しっかり走りきれた。まず一安心した」(秋澤選手)。9月のU20日本選手権は「スタートもしっかり切れて、中盤以降もそのままの勢いでゴールできた」レースは23秒72で優勝。県記録と自身が持つ新潟県高校記録を更新。「けがをしてつらい時期もあったが、すごい嬉しい気持ちでいっぱいで皆様に恩返しができたと感じた」。
国スポ2025では200m種目がないため少年女子A100mに出場。「レースをしっかり楽しもうと」臨んだ決勝は「すごい緊張もあったが緊張するといつも集中できる」「スタートもしっかり決まって、自分の持ち味の中盤の伸びも活かせた」とトップでゴール。「スクリーンにアップで映し出された自分の姿を見て「優勝したんだ」と気がついた」。燕市の地元、日之出町では55周年の懇親会の最中で、NHKテレビで中継があり優勝の瞬間、みんなで歓声を上げて喜んだ。
1月の取材時には「インターハイ連覇」「U20日本記録」の2つの目標を掲げていた。
2025年シーズンを「夏のシーズンは怪我で終わってしまった。すっごい悔しくて、本当に陸上が嫌になるときもあったが、本当に皆さんが支えてくれた。(高校部活の)監督でもある父もそばにいてくれて心の支えになり、しっかり前を向こうと思った」。
連覇できなかったインターハイは「思い入れが強い大会ですごい悔しかった」が秋のシーズンはしっかり切り替えて挑めた。シーズン最後のレース、国スポの100mで「優勝できたことは、本当に嬉しかった」と振り返った。
| ■第78回新潟県高等学校総合体育大会陸上競技大会(6月1日、ビッグスワンスタジアム) |
| 女子200m 24秒83 2年連続優勝 |
| ■第64回北信越高等学校陸上競技対校選手権大会(6月19日〜22日、福井県営陸上競技場) |
| (故障で欠場。インターハイ連覇を諦める) |
| ■第78回全国高等学校陸上競技対校選手権大会(7月25日~29日、広島広域公園陸上競技場) |
| (北信越大会欠場のため、出場できず) |
| ■日本グランプリシリーズ福井大会 (8月15日~16日、福井県福井運動公園陸上競技場) |
| 女子200m 予選24秒31 Q/決勝24秒05 3位 |
| ■第41回U20日本陸上競技選手権大会(9月27日~28日、静岡県草薙総合運動場陸上競技場) |
| 女子200m 23秒72 優勝(県記録と自身が持つ県高校記録を更新) |
| ■わたSHIGA輝く国スポ2025 第79回国民スポーツ大会(10月4〜5日、滋賀県彦根総合スポーツ公園陸上競技場) |
| 少年女子A100m 11秒56 優勝(自身が持つ県高校記録を0秒12更新) |
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