2024カヌースプリント日本代表選手選考記録会
日本カヌー連盟主催の2024カヌースプリント日本代表選手選考記録会2日目が3月16日、海の森水上競技場(東京都江東区)で開催され、男子カナディアンシングル(MC-1)1000mでプロカヌーアスリートとして新潟県三条市を中心に活動する當銘孝仁選手(とうめたかのり・30)=アーネスト=が4分21秒537で1位となった。
當銘選手は4月18〜21日に海の森水上競技場で開催されるアジア選手権大会出場が決まった。パリ五輪のアジア大陸予選を兼ねるアジア選手権大会で2位以内に入りパリオリンピックの出場枠を獲得するとナショナルチームA指定選手に推薦され、パリオリンピック出場が内定する。
當銘選手は今年に入りスペイン・ポンテベデラとアメリカ・フロリダで合宿。スペインでは同国の代表チームと、アメリカでは五輪金メダリストの元キューバの選手と一緒に強化を図った。
試合後の報道陣の取材に「まずは(オリンピック出場)枠を獲得すること、これに尽きる」とアジア選手権大会への決意を示し、「今日以上にハードなレースになる」ので、「まずは家族に会って、子供から元気をもらって、トレーニングに戻りバッチリ仕上げる」と意気込みを語った。
新潟から當銘選手の応援に来ていた万代高校端艇部顧問の渋谷毅教諭はレースを「スタートが決まって、スタートで前に飛び出した。他の選手が風に苦しむ中で、當銘選手はしっかり水を捉える角度でパドルが入っていた。500mを通過するときには隣の5レーンの選手と1.5艇程開いていたが、6レーンの吉田俊吾選手(鹿児島県スポーツ協会)がついてきていて最後競り合いになった。ラスト200mを通過してから當銘選手は力強さが加わって船のスピードがもう1段階あがった。そこで勝負が決まった。」と振り返った。
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