【バレーボール】ロンドン五輪・銅メダルの大友愛さんが燕市の中学生を直接指導

令和5年度ゆめみらいスポーツ教室(バレーボール)

子どもたちにトップアスリートの技術を間近で感じ、スポーツにより親しんでもらう「ゆめみらいスポーツ教室」が新潟県燕市で開催され、ロンドンオリンピック女子バレーボール銅メダリストの大友愛さんが中学生にパスやレシーブなどを直接指導した。

(投稿/2024年3月4日)

燕市は令和3年度まで「ミズノビクトリークリニック」、4年度からは「ゆめみらいスポーツ教室」として五輪や世界大会などで活躍したトップアスリートを招き小中学生が直接指導を受ける貴重な機会を提供してきた。5年度は11月に陸上競技、12月に水泳を実施し、3回目となる「ゆめみらいスポーツ教室(バレーボール)」は元バレーボール女子日本代表の大友愛さんが3月2日、燕市吉田総合体育館で市内中学校1、2年生のバレーボール部員70人程を指導した。

大友愛さんは1982年3月24日生まれ。宮城県仙台市出身。元バレーボール女子日本代表。仙台育英高3年生時に、世界ユース選手権優勝、アジアユース選手権準優勝。オリンピックは2004年アテネ大会、12年ロンドン大会に出場。ロンドン大会で銅メダルを獲得。ワールドグランドチャンピオンズカップ(2001年・05年)、バレーボール世界選手権(02年・10年(銅メダル))、ワールドグランプリ(05年・10年・11年・12年)、アジア選手権(11年)で日本代表として活躍。13年5月、現役を引退した。

教室の第1部は燕、小池、吉田、分水中学の女子部員、第2部は燕北、吉田中学の男子部員が参加する2部制で行われた。
第2部の開講式で燕市の小林靖直教育長は「オリンピアンから直接指導いただける機会はそうありません。教えていただいたことをこれからも練習にそして試合に生かしてください。第1部で指導を受けた女子生徒が「今までの練習で一番楽しかった」と話していた。貴重な時間になる。ぜひ楽しんで、有意義な時間にしてください」とあいさつ。

大友さんは「ロンドン(五輪)でメダルを取ったとか、みんなすごいなって言ってくれるのは私もすごく嬉しいんですけど、今日はバレーボールをやってた先輩として、みんなと一緒にバレーボールを楽しみたい。今日はみんなが楽しかったな、うまくなれるかな、もっと上手くなりたいなと思う気持ちをみんなに持ってもらえるように頑張りたい」と挨拶し、講習時間は1時間程しかないためウォーミングアップもそこそこに2面のコートに各中学が分かれ、パスやレシーブ、ブロックの練習を行った。

大友さんはコートを回りながら、オーバーパスやアンダーパスでは「バレーボールはとる前に声を出さないといけないんだよね」、「ボール触る前に声出して」。「仲間が取りやすいボールを出すよ、優しいボールね」、「ボールの正面にはいる」などと声をかけた。サーブレシーブでは「手は振らない、あわせるだけ」、「正面で」とアドバイス。体操服の刺繍を見ながら「“タイガ”いいね」「“ルイ”いいよ。サーブレシーブ、うめぇよ」などと親しみを込めて名前を呼びながらの助言に、生徒たちも声を出しながら練習に取り組んでいた。

講習後の質問タイムでは、中学生時代に心がけていたことは何ですか?の質問に「身長が176cmくらいあったけど練習のやりすぎで腰椎分離症になった。腹筋とか背筋とか自重を使ったトレーニングをもっとやっとけばよかった」。どうやったら身長が高くなりますか?の質問には「一番多く聞かれる質問。いろんな(背の高い)バレーボーラーが共通して答えることは『よく寝てた』。体って寝てる間に修復されるし、大きくなろうとする。しっかり体を休める時間を作る」ことだと答えた。

閉講式で大友さんは「今日は短い時間の中で、濃い練習ができたと思う。ボールって言葉で伝えて、相手を動かしたり、自分の思いを伝えることがやっぱり大事。声一つでプレーは変わる」「中学生の男子はまずは本当に怪我をしない体作り(が大事)。ご飯をしっかり食べて、バレーボールをできてることに感謝して、ありがとうという気持ちを大切にしてほしい」と講評を述べた。

参加者を代表して遠藤大慎(たいしん)さん(吉田中学2年)が「本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。今日習ったことをこれからのバレーボール人生で生かしていけるように頑張っていきます」とお礼の言葉を述べて講習会は終了した。

ゆめみらいスポーツ教室(バレーボール)の様子

2024年3月2日(燕市吉田総合体育館)

生徒チーム対大友さん+指導者チームのミニゲーム

質問タイム・閉講式

記念撮影

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