【県央スポーツネットワーク】学校部活動の地域移行を見据えて指導者の資質を高めるための学び

県央スポーツネットワークスポーツ指導者講習会

県央スポーツネットワーク(中條耕太郎会長)では2月18日、燕市分水公民館で「スポーツ指導者講習会兼県央スポーツサポーターバンク認定講習会」を開催。スポーツ指導者や県央スポーツサポーターバンク登録者、スポーツ協会関係者など60人程がカウンセリングやスポーツ活動中に多い怪我と予防について学んだ。

(投稿/2024年2月25日)


講習会は県央スポーツ協会指導者育成プログラムで、第1部のスポーツ心理学Ⅱは新潟医療福祉大学健康科学部健康スポーツ学科教授の山崎史恵氏がカウンセリングをテーマに講演、第2部のスポーツ医学Ⅱは新潟医療福祉大学健康科学部健康スポーツ学科講師の松浦由生子氏がスポーツ活動中に多い怪我と予防をテーマに話した。

第1部では国立スポーツ科学センタースポーツ科学研究部等の非常勤カウンセラーや日本オリンピック委員会科学サポート部会員、日本陸上競技連盟科学委員会委員等を歴任し、ジュニア世代からトップアスリートの心理サポートやアスリートの摂食障害など「身体と心の関係」の重要性を広く伝えている山崎氏がカウンセリングをテーマに講義をした。

山崎氏はティーチング、コーチング、カウンセリングの違いについて、知識や技術を指導するのがティーチング、対話・傾聴から本人の気づきを促すのがコーチング、問題・悩みへの相談援助がカウンセリングだとし、1970・80年代に日本にカウンセリングが入ってきて学校現場でカウンセリングブームが起こった時に先生がカウンセラーを兼ねることで問題が起こった。先生がカウンセリングをして何が問題なのか?先生は評価をして指導をする、カウンセラーは問題を聞く、一人の人間が両方を行うことはとても難しいことだ、と説明。

自分の気持ちを意識化・言語化することが未熟な子供のアスリートの場合に心理的問題の現れ方として、心の葛藤や不安などが身体症状や問題行動として出てくることがある事の具体例を挙げ、カウンセリングの原則や指導者の予防的対抗と工夫、カウンセリングマインドの醸成について話をした。参加者はワークの時間には隣の席の人と議論をしながら真剣に聴講していた。

県央スポーツネットワークと県央スポーツサポーターバンク

県央スポーツネットワークは三条市・燕市・加茂市・見附市・田上町・弥彦村の各スポーツ協会が連携・協働する事で、各地域の事業推進を後押しし、新潟県県央地域のスポーツ振興と普及に寄与する事を目的とした組織。ボランティアや指導者の育成・地域人材の活用促進を通じて、県央地域のスポーツ文化の発展と地域貢献に繋げていくことを目的に県央スポーツサポーターバンクを運営し、専門的な講習や研修プログラムによる育成事業に取り組み、教室講師やインストラクターなど地域人材を積極的に活用して「スポーツで地域を応援」している。県央スポーツサポーターバンクには18の認定指導者「育成自主プログラム」があり、今回の講習会はその中の2科目。
県央スポーツサポーターバンクちらし
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