【バドミントン】五輪メダリスト奥原希望選手が一緒にラケットを握って燕市の小学生を指導

ゆめみらいスポーツ教室(バドミントン)

トップアスリートの技術を間近で感じ、子供たちからスポーツにより親しんでもらう「ゆめみらいスポーツ教室」が新潟県燕市で開催され、バドミントン女子シングルスオリンピックメダリストの奥原希望(27)選手(太陽ホールディングス)が小学生に基礎的なトレーニングや実践的な練習方法などを直接指導した。


燕市は昨年まで「ミズノビクトリークリニック」として開催していたものを名称を変更し「ゆめみらいスポーツ教室(バドミントン)」として2023年2月11日、分水総合体育館で市内バドミントンクラブに所属している小学校の3~6年生30人程が参加して開催された。奥原選手は昨年に続いての来燕で、2年連続の講師を務めた。

奥原希望(のぞみ)選手は1995年3月13日生まれ。長野県大町市出身。オリンピックではリオデジャネイロ五輪で銅メダル、東京2020大会ではベスト8。全英オープン、世界選手権、ユーバー杯(団体)、タイオープン、デンマークオープンなど数々の国際大会で優勝しているほか、全日本総合選手権では3年連続5度の優勝を成し遂げている。

午前は準備運動、ストレッチ、筋トレなどを入念に行ったあとラケットを持ちオーバーヘッドストロークのショットを練習。奥原選手は世界で通用するために「最初の1球で決めようとしないで相手に取らせて、次の球で決める」ことを考え、イメージした場所にイメージした球を打つことが「最強」だと強調。「きた球を手のひらで感じ」るために、手の感覚を意識したスマッシュのコントロールを練習。奥原選手は各コートを回りながら、「フラットに打つ」「下、下」「打点はいいよ!」などと声をかけながら、時折り参加者の手を取り、ラケットを一緒に振って指導をした。

午後に行われた練習では、ラケットをを持たずに飛んできたシャトルの下に入り胸の前で両手でキャッチをする練習をしてから、ラケットを持ちシャトルの下に入って打つ練習や、上級者向けのホームポジションでの足の切り替えの練習を行った。

実技講習終了後に行われた質問タイムでは、辞めたいと思った時にどうやって乗り越えたのか?、試合の前にコートに入る時に何をしていますか?の質問に「家族や友達、たくさん応援してくる人がいる。辛くなってやめるのも一つだけど、後で続けておけば良かったと後悔するくらいなら続けてみて。頑張って苦しいことを乗り越えたらその先に違うものが待っていると思う」、「(ブツブツとつぶやいてから深々と一礼してからコートに入る「ルーティン」は)怪我をして3年ぶりにコートに立った時に「この時間を楽しもう」と自分に言い聞かせてコートに入ったのが始まり。今は、対戦相手に向けてやるべきこと、プレイで気をつけること、を言いながらコートに入る」などと答えた。

閉講式で奥原選手は「自分が何ができていないのか?課題は何なのか?考えて練習で取り組んで欲しい。そしたらもっといいショットが打てるようになるし、自分が主導権を握って相手を自由に動かすことができる。そういった奥の深いバドミントンの駆け引きを楽しんで欲しい」と講評を述べた。

参加者を代表して倉又慶翔(けいと)さん(吉田ジュニアバドミントンクラブ・6年生)が「普段はあまり気にしない手のひらなどの使い方を練習で活かしていきたい。今日はありがとうございました。」とお礼の言葉を述べて講習会は終了した。

ゆめみらいスポーツ教室の様子

2023年2月11日(分水総合体育館)


記念撮影

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