三條新聞社杯争奪県央地域選抜少年野球大会2021
2021年7月31日・8月1日、三條新聞社杯争奪県央地域選抜少年野球大会2021が三条パール金属スタジアムで開催され、田上ベースボールクラブが優勝した。
三条市民球場(現三条パール金属スタジアム)が完成した1995年に始まったこの大会は、県央地域少年野球の甲子園大会と呼ばれ憧れの大会となってきた。これまで新潟県の三条市、燕市、加茂市、田上町、弥彦村のスポーツ協会で構成する県央地域体育協会連絡協議会が主催してきたが、連絡協議会が「県央地域一帯のスポーツ振興を担い、スポーツをつないだネットワーク」の趣旨が名前で表せるように「県央スポーツネットワーク」(野崎勝康会長)と改称し、主催した。
県央地区の9チームが出場
大会は三条市、燕市、加茂市、田上町、弥彦村の各スポーツ協会から推薦された9チームが出場して優勝を目指してトーナメント戦を戦った。
出場したのは▽一小スターズ(三条市代表) ▽燕スピリッツJr.(燕市代表) ▽石川ビクトリーズ(加茂市代表) ▽旭スポーツ少年団(三条市代表) ▽吉小キッズ(燕市代表) ▽田上ベースボールクラブ(田上町代表) ▽小中川バファローズ(燕市代表) ▽西小野球団隼クラブ(三条市代表) ▽弥彦ザ・ジェイ(弥彦村代表)の9チーム。
7月31日午前8時から行われた開会式で野崎会長は「(コロナ禍の)難しい環境のもとで指導していただいた監督やコーチ、支えてくれた家族、地域の皆さんに感謝の気持ちを忘れないで、培ってきた技術をいかんなく発揮してほしい」とあいさつ。5市町村を代表して三条市の滝沢亮市長は、自身も小学6年生の時に6番サードとして出場、2塁打を打ったと話し「あの市長でもヒットを打てたのだからなんとかなるだろう、というふうにリラックスしてこの大会に臨んでください」と激励した。
一小スターズの阿部稜玖斗(あべりくと・一ノ木戸小6年)主将は「いま日本には東京オリンピックが無観客で行われています。今日僕たちはたくさんの人たちの前で大好きな野球ができることはとても幸せなことです。いま、ここで野球ができる喜びを体いっぱいに表現し、指導者の方々やお父さん、お母さん、地域の方々に感謝し、自分を信じ、仲間を信じ、勝利に向かって最後の一球まで全力で戦い抜くことを誓います。」と、はっきりと、堂々と宣誓すると会場から大きな拍手が起きた。午前8時半、入念な投球練習をした野崎会長の始球式で開幕した。
1日に行われた決勝戦は加茂市代表の石川ビクトリーズと田上町代表の田上ベースボールクラブの対戦。1回表に先攻・石川が先制するが、後攻・田上はすぐに反撃。1回裏に2点、2回裏に3点、3回裏には打者一巡の猛攻で6点追加。4回裏にも3点をダメ押し。
石川は2回以降、相手投手を攻略できず0点が並び、6回表に交代した投手を攻めて2点を返すも、ここまで。6回時間切れ、3-14で試合終了。田上ベースボールクラブが初優勝した。
大会後の取材に田上の吉田覚監督は「今いる選手は2年前の全国大会が終わってから入った実質1年ちょっとで育った選手。時間がない中で一生懸命練習についてきてくれた」、「7年前の決勝以来、初優勝まで長かった」と振り返り、「下位打線が打てるチームになってきて、それが一番の成長」だと語った。
決勝戦で先発した重川優大(かさねがわゆうだい・羽生田小6年)選手は、「(決勝戦で)見逃し三振を取れたことが嬉しかった」と話し、次の目標は?の質問に「全国で2勝すること。1勝だと物足りない気がするので2勝」と答えた。
大会成績・結果
優勝 | 田上ベースボールクラブ | 田上町代表 |
---|---|---|
準優勝 | 石川ビクトリーズ | 加茂市代表 |
第三位 | 吉小キッズ | 燕市代表 |
第三位 | 弥彦ザ・ジェイ | 弥彦村代表 |
最優秀選手賞 | 中野達稀選手 | 田上ベースボールクラブ |
優秀選手賞 | 田村侑士選手 | 石川ビクトリーズ |
大会の様子
2021年7月31日・8月1日(三条パール金属スタジアム)
開会式
1回戦 燕スピリッツJr.-石川ビクトリーズ
決勝戦 石川ビクトリーズ-田上ベースボールクラブ
表彰式
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