【聖火リレー】燕三条駅から燕三条地場産センターまで12人がつなぐ 新潟県2日目

東京オリンピックの聖火リレーは2021年6月5日、新潟県の2日目が実施された。第2区間となる三条市・燕市では新幹線燕三条駅三条口から燕三条地場産業振興センターまでの2.8kmを12人のランナーが走った。

福島を3月25日に出発した聖火は富山県から引き継がれ、6月4日に34番目となる新潟県に入った。1日目は糸魚川市を出発、上越市、柏崎市、佐渡市、十日町市、南魚沼市まで、2日目は長岡市をスタートし三条市・燕市、弥彦村、新潟市、新発田市、阿賀町を通って村上市がゴール。6日から山形県へとつなぐ。47都道府県をめぐり、日本を一周して東京都を周り7月23日、開会式が行われるオリンピックスタジアムへとつながっていく。

感染症対策のため、一般客の入場を事前抽選の当選者100人に限定した燕三条駅三条口のミニセレブレーション会場では午前11時から、飛燕太鼓と本成寺鬼踊りがコラボしたウエルカムプログラムを披露。鈴木力燕市長は「素晴らしい天気の中、歴史的瞬間を皆さんと共に目にしたい」と代表挨拶。第1走者の宇佐美彰朗さんのトーチに、長岡から引き継がれた聖火の火を滝沢亮三条市長が点火。11時25分に宇佐美さんがゆっくりスタートした。

トーチキスポイントでポーズ

2.8kmのコースを一人のランナー200mほどずつ、沿道の観戦者に手を振りながら走り、トーチキスポイントで聖火をつないだ。沿道に詰めかけた多くの市民はゆっくりと走るランナーをスマホやカメラで撮影しながら応援。トーチキスポイントでは前後のランナー二人でポーズをきめて写真に収まっていた。

12人の聖火ランナー

新潟県 Day02 第2区間(三条市・燕市)の聖火ランナーは以下の通り。
宇佐美彰朗(78・神奈川県川崎市)、味田麻里(45・三条市)、泉田佑子(44・加茂市)、中嶋真実(27・千葉県市原市)、植木洋一(43・柏崎市)、五十嵐大晴(17・三条市)、渡邊美穂(21・新潟市)、今井紫(イマイユカリ・30)、塚本章子(73・長岡市)、高橋秀松(67・新潟市)、坂井幸雄(53・田上町)、武田喜雄(37・燕市)(走行順。敬称略)

走行後に希望するランナーが、三条市体育文化会館に設定されたコレクションポイントでメディアの取材に応じた。
マラソンでメキシコ、ミュンヘン、モントリオールと3大会に出場したオリンピアンの宇佐美さんは「街中を走る「街ラン」の環境が感じられて、日本でもスポーツが文化になりえるんじゃないかと感じた」と感想を話し、新潟県出身でマラソン日本代表の服部勇馬選手には「福岡で成功した感覚をもう一度、表現をしてもらいたい」とエールを送った。

三条凧(イカ)合戦女性グループ「三条小町会」代表の味田さんは「すごく緊張していたが、応援が励みになってあっという間の時間だった」。加茂市の書家、泉田さんは「完全燃焼でみんなに元気を届けたい、そんな想いで走ったが、皆さんから本当にあったかい応援、強い想いを受けて私自身が勇気をいただいたり希望を感じた」。第2区間の最年少、見附高校の五十嵐君は「最初は緊張したがしっかり走れてよかった」。聴覚障がいをもちながらも剣道に取り組む渡邊さんは「走る前は緊張で手も震えていたが聖火をもらった時にみんなが拍手をしてくれて、それが後押しになって笑顔で走ることができた」と手話を交えて答えた。

新潟県 Day02 第2区間聖火リレーの様子

2021年6月5日(燕三条駅三条口から燕三条地場産業振興センター)

コレクションポイントでの取材対応

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