令和5年度三条市高校野球交流大会|1日目
新潟県三条市の三条野球連盟(大山強一会長)は2023年6月10日・11日に三条パール金属スタジアムで、国道289号八十里越区間の開通前の期待感の醸成と地域交流を目的に、令和4年春の第94回選抜高校野球大会に21世紀枠で出場した福島県立只見高校と三条市内4校との交流大会を開催。進む少子化で入部者減少の危機感から野球競技の普及、野球人口の拡大のために「高校球児による少年野球教室」も実施した。
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三条市の隣町、福島県只見町から「小さな学校の大きな可能性」への挑戦と題して甲子園に出場した只見高校硬式野球部を招き、10日に三条高校と新潟県央工業高校、11日に三条商業高校と三条東高校との交流試合を行った。
10日の午前10時過ぎから行われた歓迎式には、只見町から渡部勇夫只見町長、渡部公三只見町教育長、鈴木好行只見町スポーツ協会会長と三条市からは滝沢亮三条市長、高橋誠一郎三条市教育長、中條耕太郎三条市スポーツ協会会長が出席。只見高野球部員はマウンドを中心に横一列に整列。アナウンスが同校の紹介をした後、一人ひとりの名前を呼ぶと選手は元気よく「はい!」と返事をして一礼した。
大山会長は「この大会は6〜7年前から構想していて昨年ようやく実現した。今後、両市町の交流、野球の普及を目的に開催する。只見高校は三条市4校との交流と夏の大会に向けて技術の向上に努めて頂きたい」と歓迎のあいさつ。滝沢市長は「野球以外のところでも高校生同士交流を深め、まもなく始まる夏の大会に向けた有意義な試合になるよう祈っている」と激励。渡部町長は「昨年から只見高校を招いて野球を通じた交流大会を開催いただいていることは感謝しかない。(3年後の国道289号八十里越全線開通で)さまざまな文化・経済活動でさまざまな交流が深まってくると確信している。前途ある有為な高校球児の交流大会が開催されることは意義深い」と感謝を述べた。(以下、敬称略。)
交流大会1日目
[第1試合|只見高校vs三条高校]
渡部只見町長が打席に立ち滝沢三条市長が投手を努めて始球式。第1試合は10時半にプレイボール。
先攻・只見が初回、安打で出塁した先頭打者を4番目黒悠斗が適時打で返し先制。後攻・三条は2回、9番高野寛大の三塁打で2点を返し逆転、更に中野優斗の適時打で1点追加。5回にも1点を追加する。只見は6回、敵失、適時打で3点を返し4-4の同点に。三条は7回、石黒匠翔の適時打で1点追加。只見は1点を追いかける最終回、7番羽染治輝が2塁打で出塁。1番主将・鈴木詠大の中前打に二塁走者がホームを狙うがタッチアウト、試合終了。
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
只見 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 4 |
三条 | 0 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | × | 5 |
[第2試合|只見高校vs新潟県央工業高校]
先攻・只見は3回、2死から2点を先制すると県央工業は先発・山岸圭悟から袖山琉生に継投して後続をたつ。その裏、県央工業は満塁のチャンスから大山拓郎の2点適時打などで2-3と逆転。只見は4回に再逆転すると、5回には2ランスクイズで2点、6回に1点、8回にも2点を加点。一方、県央工業は6回に1点を返し、さらに8回に、継投した只見・鈴木詠大から適時打で2点を奪う。最終回、只見は3連続安打などでダメ押しの2点を追加すると、その裏、鈴木が県央工業を0点に抑えてゲームセット。
チーム名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
只見 | 0 | 0 | 2 | 2 | 2 | 1 | 0 | 2 | 2 | 11 |
県央工業 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 6 |
高校球児による少年野球教室
少年野球教室には三条市や燕市の野球少年団の子供たちなど、40人程が集まった。
準備運動でドッジボールをした後に経験者と未経験者に分かれてのキャッチボールや高校生が斜め前方からトスしたボールを打つティバッティングを一人ひとり順番に行った。高校生たちは「ナイスボール」「ナイスバッテイング!」などと声をかけて楽しそうに子供たちと触れ合っていた。教室が終了すると高校生が左右に分かれて作った花道を子供たちがハイタッチをしながらグラウンドを後にした。市内の西小野球団隼クラブのおうりくん(小学4年生)は「いつもの練習より楽しかった」と嬉しそうだった。
参加した子供が40人程に対して指導を担当した高校生は90人以上の贅沢な教室となった。
高校生たちはメニューを考え、受付をして進行も行った。子供たちを指導というよりも一緒に遊んで面倒をみてあげるような感じだったが、参加した子供たちはお兄さんたちと一緒にできることが嬉しそうだった。パール金属スタジアム外野の芝生も「ボールパーク」の雰囲気で、このスタジアムは試合をするだけではなくこのようなイベントがもっとあってもいいのでは、と感じた一コマだった。
三条市高校野球交流大会1日目の様子
2023年6月10日(三条パール金属スタジアム)
歓迎式
第1試合 只見高校vs三条高校
第2試合 只見高校vs新潟県央工業高校
高校球児による少年野球教室
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