【バドミントン】五輪メダリスト奥原希望選手が小・中学生に直接指導

ミズノビクトリークリニック(バドミントン奥原選手)

小・中学生にトップアスリートの技術を間近で感じ、さらなるレベルアップを目指してもらうバドミントン講習会が新潟県燕市で開催され、バドミントンのオリンピックメダリストで12月には全日本総合選手権を3連覇した奥原希望選手(太陽ホールディングス)がトレーニング方法などを指導した。


「ミズノビクトリークリニック(バドミントン奥原選手)」(燕市主催)が2022年1月15日、燕市体育センターで開催され、午前は市内バドミントンクラブに所属している小学3〜6年生39人、午後はバドミントン部に所属する市内中学生51人が参加し、バドミントン競技のトップアスリート・奥原希望(26)選手から直接指導を受けた。奥原選手はオリンピックではリオで銅メダル、東京2020大会ではベスト8。全英オープン、世界選手権、ユーバー杯(団体)、タイオープン、デンマークオープンなど数々の国際大会で優勝しているほか、全日本総合選手権では3年連続5度の優勝を成し遂げている。

新型コロナウイルス感染症の影響で1年延期されて開催にこぎつけた講習会は、新潟県独自の「警報」が発令されている状況の中で、講師等は事前にPCR検査を実施、他チームとの交流がないようチームごとにコートを割り振りクリニック中は指定されたコートのみでの活動とするなどの感染症対策をとって実施された。

午後の部の開講式で鈴木力燕市長は「限られた時間だがしっかり学び、今後の練習に活かして欲しい。将来、燕市から世界で活躍できる選手が育ってくれることを期待している」とあいさつ。奥原選手は「直接話をできることは少いかもしれないが、他の人を指導をしているところを見て、いろんな角度から吸収して欲しい」と貪欲に学ぶことを求めた。

クリニックはシングルスの基本として重要なフットワークとクリアの練習を中心に行われた。13個のシャトルを素手で相手コートに投げ入れて数を競うゲームでウォーミングアップ。

奥原選手は「部活だとコートに入れる時間が限られる。その貴重な時間を集中して質の高い練習ができるように」取り組んでと求め、小柄な奥原選手が世界で通用するのは「フットワークが早い、正確、きれい」だから。相手が打ってきた球に対して足を使ってシャトルの下に入る「フットワークがすごく大事」だと強調し、「ミラクルショットでもいい体勢じゃないと相手は怖くない」、いい位置でシャトルを捉えられるかどうかで有利か不利かが決まる。「だからこそ、シャトルの下に早く入ることが大事」と自身が高校の時に行なっていた“カゴにタッチしてからのハイクリア”の練習目的を説明した。

奥原選手は各コートを回りながら、「下から入って打点はできるだけ上」、「シャトルの下に行って、戻る」などと声をかけたり、一人ひとりに直接指導をした。最後に希望者4人が奥原選手と対戦。3点ゲームを行なって90分程のクリニックを終了した。

質問タイムで、ラケットワークが上手い相手に勝つためにはどうしたらいいか?、基礎的なフットワークの練習は?の質問に「自分が主導権を握っているのだから我慢しかない」「カゴタッチ・クリアで練習したシャトルを下から見ることが大切」などと答えた。

閉講式で奥原選手は「シンプルな練習を意識高く、課題を克服できるように練習できるかがすごく大事」「目の前のことに一生懸命取り組み、充実した楽しい人生にしてほしい」と講評。参加者を代表して芦田洸太(燕中学校3年)さんが「ロブの上げ方がすごく勉強になった。今日は3点ゲームで負けてしまったが次は頑張る。ありがとうございました。」とお礼の言葉を述べて講習会は終了した。

芦田さんはF-SPOの取材に、「(奥原選手は)小さい頃から憧れていた選手で、その人と直接しゃべれて、ずっと緊張しっぱなしだったがすごく刺激になった」と答えて、奥原選手と対戦した3点ゲームでは「ロングサーブが高く、深く上がってきてやりにくかった。勝ちたかったが最後変なミスで終わっちゃって悲しかった」と悔やんだ。

ビクトリークリニックの様子

2022年1月15日(燕市体育センター)


記念撮影

写真等の掲載について⇒
プライバシーポリシーのページへ⇒

#奥原希望 #バドミントン #東京2020 #オリンピック #燕市 #ビクトリークリニック
#燕中学校 #吉田中学校 #バドミントン部 #燕バドミントンスポーツ少年団 #吉田ジュニアバドミントンクラブ #ふらっとジュニア #つばめインパクト

Comments are closed