2025カヌーワイルドウォータージャパンカップ第1戦
2025カヌーワイルドウォーター(WW)ジャパンカップ(JC)第1戦(公益社団法人日本カヌー連盟・新潟県カヌー協会主催)が4月20日、新潟県三条市の五十嵐川で開催され、K-1(カヤックシングル)で男子は奥田翔悟選手(35)が新潟大会では2年ぶり6度目の優勝、女子は佐藤友香選手(25)がJC初出場で初優勝をした。
2025年度ナショナルチーム第3次選考レースとなる2025カヌーWW・JC第1戦は白鳥の郷公苑(三条市森町)をスタート地点に、花江大橋まで約3kmの五十嵐川に設定された特設カヌーワイルドウォーターコースを漕ぎ降り優勝を争った。男子K-1に8人、女子K-1に6人、計14人の国内トップ選手がエントリー。午前9時45分からノンストップトレーニング(試漕)を実施。決勝レースは午前11時から1分おきに一人ずつ各選手が順番にスタートしタイムを競った。
2025カヌーWW・JC第1戦出場選手は以下の通り(敬称略)。
[男子カヤックシングル]
▽奥田翔悟(滋賀)▽書上剛(群馬)▽久司満(石川)▽平岩達樹(神奈川)▽小出悠煌(岐阜)▽池下直輝(滋賀)▽大戸文吾(和歌山)▽鈴村侑也(岐阜)
[女子カヤックシングル]
▽池田百伽(滋賀)▽佐藤友香(青森)▽島崎色花(岐阜)▽末永栞(滋賀)▽笹生裕子(石川)▽濱名としえ(東京)
奥田翔悟、佐藤友香選手が優勝
男子K-1は奥田選手が8分01秒26でJC新潟大会では2年ぶり6度目の優勝。女子K-1はWWレース出場が2回目、JCには初参戦の佐藤選手が8分50秒54で初優勝した。
大会の各結果は以下の通り。敬称略。
順位 | 選手名 | 所属 | タイム |
---|---|---|---|
優勝 | 奥田翔悟 | 医療法人幸生会琵琶湖中央リハビリテーション病院 | 08:01.26 |
2位 | 鈴村侑也 | 八百津町役場 | 08:13.12 |
3位 | 久司 満 | すし処 まる。 | 08:33.08 |
順位 | 選手名 | 所属 | タイム |
---|---|---|---|
優勝 | 佐藤友香 | 青森県競技力向上対策本部 | 08:50.54 |
2位 | 笹生裕子 | 石川県カヌー協会 | 08:56.52 |
3位 | 末永 栞 | 八日市南高校/滋賀県カヌー協会 | 08:57.15 |
F-SPOの取材に、滋賀県から2年ぶりにエントリーした男子K-1の奥田選手はレースを振り返って「全体的にはまあ良かった」。今までで一番水量が多く、波も高くて漕ぎにくく「ちょっと難しかった」が「今年はいろいろ不安があった。まあ優勝できて素直に嬉しい」と喜んだ。
青森から車で8時間かけて来県した女子K-1の佐藤選手は元カヌースプリントのU23日本代表。来年、青森で開催される国スポでWWレースに出場するために「ワイルドは去年はじめた」。川を下ること、レースに出ることも2回目だが、昨年10月に初めて出場した滋賀国スポのリハーサル大会でも優勝し、2戦2勝。ベテランの奥田選手も波が高くて漕ぎにくかったという今大会のコースを「ちょっと怖かったが漕ぐことは楽しかった」、3キロのロングコースに対しても「まだ経験がないので、長いのか短いのかよくわからない」と苦にならない様子。「まだワイルドの波の攻略方法とかは全くわからない」が青森国スポで「得点を取れるように、トレーニングをしていく」と話した。
「面白かったねぇ」 キャプテンスタッグカップ
JC終了後に白鳥の郷公苑前の特別コースでキャプテンスタッグカップ(CSC)が行われた。WWは川を漕ぎ下るダウンリバーで、1艇ずつ順番にスタートするタイムレースを行うが、観覧者にわかりやすいように競技方法を変更。2艇が同時にスタートするクロス方式で、幅70〜80mほどの川の両岸に設定した回航地点を1往復した後にゴールに向かって漕ぎ降る選手も観客も楽しめるようにしたFUN(ファン)レース。
JC出場者の中から男子3人、女子2人がトーナメント戦で優勝を争った。先行していても後方の艇が先行艇の内側に入り込んだり、ボート同士がぶつかるバトルもあり、観戦者は「面白かったねぇ」と大喜びだった。
キャプテンスタッグカップは男子が鈴村侑也選手(八百津町役場)、女子が末永栞選手(八日市南高校/滋賀県カヌー協会)が優勝した。
ジャパンカップ・キャプテンスタッグカップの様子
2025年4月20日(五十嵐川特設コース)
ジャパンカップ決勝
キャプテンスタッグカップ
選手たちが参加して行われたクリーンリバー活動
表彰式
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